リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

BioEDGEのニュースレターによれば,今度は羊水由来の幹細胞(AFS)が有望……という話になってきたらしい。そのほうが,倫理的にも問題が少ないというのだ。以下,冒頭のみ紹介。(ウェブはwww.australasianbioethics.org,Weekly Newsletter -- Tuesday, 9 Ja…

BioEDGEのニュースレターによれば,ダウン症の出生前診断をアメリカの医師たち(American College of Obstetricians and Gynecologists)が勧奨したという。以下,冒頭のみ紹介。 (ウェブはwww.australasianbioethics.org,Weekly Newsletter -- Tuesday, 2 …

河北新報ニュース(http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/12/20061201t11026.htm)に載っていた話です。 安心して出産できる体制を整えようと、宮城県石巻市の石巻赤十字病院と市内の4つの産婦人科診療所が、新生児治療の連携を強化する協定を結んだ…

Feminist Daily News Wire(November 30, 2006)によれば,最近,中絶が禁止されたニカラグアで,若い女性が妊娠の合併症で死亡し,中絶禁止法に反対する医師などから同法の見直しを求める声があがっている。 Many women’s rights advocates are arguing tha…

11月29日付の讀賣新聞のサイトに,熊本の慈恵病院が設置する「赤ちゃんポスト」に関して,少々詳しい記事が載っていたのでご紹介。 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20061129ik02.htm以下,一部抜粋。 赤ちゃんポストの歴史は古い。中世ヨ…

2006/11/20付のNewsdayによると,母親が25歳未満のときに生まれた子どもは他のきょうだいより長生きするという調査結果が出たという。次を参照→ http://www.newsday.com/news/health/ny-hsold204984034nov20,0,2401733.story高齢出産したわたしの娘は短命な…

asahi.comの記事によれば,奈良県では,意識不明の重体になった妊婦が県内外の病院をたらい回しにされたあげく,出産後に死亡した今年8月の事件を受けて,来月の定例県議会に提出する特別会計補正予算案で,高度な治療を必要とする母子を受け入れ可能な「総…

讀賣新聞のサイトによれば, 赤ちゃんが生まれる前に父親を特定する「出生前親子鑑定」について、日本人類遺伝学会と日本遺伝子診療学会は20日、裁判所の命令など法的な措置を除き、鑑定に必要な妊婦からの羊水採取を実施しないよう求める要望書を、日本産…

ALL ABOUT JAPANで「実は増えている! 40歳代の中絶」という記事を見つけました(ガイド:大庭ナナコさん,掲載日:2006年10月30日)。以下は要旨です。 平成17年の出生数は106万2604人、前年の111万721人より4万8117人減少し、少子化が進行する一方,年間約…

アメリカの部分出産中絶法,最高裁口頭弁論に関する記事を以下にクリッピングしました。http://www.actiblog.com/okuminclippin/20451

昨日(2006/11/15)付でasahi.comのサイトに載っていた緊急避妊薬ノルレボ(NorLevo)に関するニュースから,ご紹介します。 コンドームの破損などで避妊に失敗したとき、その72時間以内に服用すれば妊娠の可能性を低くできる「緊急避妊薬」の臨床試験(治験)…

朝日新聞11月9日のasahi.comに,「熊本の病院が「赤ちゃん引き取りポスト」 賛否両論」という記事が掲載されていた。 熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が、様々な事情で子育てができない親が乳児を託す「赤ちゃんポスト」の導入を決めた。「こうのとりのゆ…

世界41ヵ国の30万人を超える人々が参加した2005年度のGlobal Sex Surveyの結果がまとめられた。英文の報告書は次を参照→ http://www.durex.com/jp/gss2005result.pdf日本は昨年に引き続き「セックスの頻度」でダントツの最下位。世界平均103回のところ日本は…

讀賣新聞の「ES細胞研究推進派が勝利…住民投票でも保守敗北」という記事で,サウスダコタ州の“ロウ判決以後のアメリカで初めての中絶禁止法”が棄却されたことが,ついでのように扱われていました。 【ロサンゼルス=古沢由紀子】中間選挙が行われた7日、…

本日記載のニュースの順序とタイトルを変更しました。中日新聞群馬版のサイトに掲載されていた以下の日本のニュースを優先します。 胎児の慰霊祭 厚労相は欠席 草津・栗生楽泉園 草津町の国立ハンセン病療養所「栗生楽泉園」で七日、国の隔離政策に伴って強…

「子宮手術、出血止まらず死亡 慈恵医大医師ら書類送検…業務上過失致死容疑」との記事を読売新聞のサイトで見つけました。 東京慈恵会医大付属病院(東京都港区)で2003年12月、子宮の手術を受けた同病院の女性医師(当時38歳)が死亡した事故で、警…

昨日のニュース抜粋にもありますが,フェミニスト・マジョリティというアメリカの女性グループも,今回のアメリカの選挙について,自称フェミニストが下院の多数党院内総務になる可能性に注目していました。 This is an historic election that could result…

サウスダコタの中絶禁止法のゆくえが気になってます。CNNのサイトにあったニュースでは,民主党優勢の雰囲気。政権が変わったら,またしてもアメリカの中絶への方針はころっと変わるんでしょうけどね。今回の勢力争いは次の大統領選と,未来のリプロ政策にど…

女性が死の危険に瀕している場合を除き,すべての中絶を禁止したサウスダコタ州法は,プロチョイスの反対によって8月の施行が延期され,来る11月7日に住民投票に付されることになっている。だが,the Washington Timesによると,州民の過半数がこの法案を支…

2006年10月27日付のThe Timesによれば,イギリスの高名な産婦人科医や心理学者たちが,中絶は女性のうつのリスクを高めると主張し,話題になっている(以下参照)。中絶の心理的ケアがおろそかにされている日本人からすれば,女性の精神的健康に関心が寄せら…

JanJan 2006/10/25によれば,アルゼンチンでは「違法な中絶後に緊急治療室に運び込まれた患者に懲罰の意味で麻酔なしに子宮内膜掻爬術を施したり、分娩時に痛みに騒ぐ女性を叱りつけるなどの慣行は今なお横行している」とか。 アルゼンチンでは、リプロダク…

NIKKEI NET:社会ニュースより(2006/10/21付) http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20061021AT1G2002920102006.html より一部転載。 人工中絶最少に・昨年度、28万9000件 2005年度に実施された人工妊娠中絶の件数は前年度より約1万2000件少ない約28万9000…

中日新聞のサイトで偶然見つけたニュースです。 「50代が「孫」を代理出産 国内初、娘の卵子使い」 がんで子宮を摘出し子供が産めない30代の娘夫婦の卵子と精子を使い、50代後半の女性が昨年春に代理出産していたことが15日、分かった。諏訪マタニテ…

この9月に発表された3Dあるいは4D映像による「泣き笑いする胎児」が,最新の中絶の倫理問題として話題になっている。参照→http://www.prochoiceforum.org.uk/ocr_ethical_iss_1.aspだけど,こういう「表情」が分かるのは,かなり“胎児”が大きくなってからの…

金沢駅前の石川県立音楽堂のコンサートガイドを見ていたら,なんと,「心理学者 小倉千加子氏講演会」なるものを発見!ガイドの電話番号が間違っていたので(「この番号は使われておりません」),サイトを探したら次の情報をみつけました。 ■恋愛と欲望の方…

下記に英語サークル「金沢イングリッシュ・ネットワーク(KEN)」のブログを立ち上げました。関心のある方はご覧ください。http://kanazawa-english-network.g.hatena.ne.jp/okumi/11月3日には金沢市の富樫教育プラザでKENたちあげハロウィーン・パーティを…

アメリカのNational Women's Health Network(NWHN)によれば,Rep. Rose DeLauro (D-CT) を初めとする複数の議員たちが,米食品医薬品局(FDA)に企業の利権や政治の都合より女性の健康と安全性を優先することを義務づける法案(HR 6235) を提出した。FDAに対し…

昨日付の東京新聞のサイトに,以下のショッキングな記事が載っていました。 富士見の新生児3人遺棄 母親に猶予判決 新生児三人の遺体を富士見市内の公園に捨てたとして、死体遺棄の罪に問われた坂戸市伊豆の山町、無職榎美貴子被告(43)の判決公判が二十…

2006/9/28付のFeminist Daily News Wireによれば,アーノルド・シュワルツネッガー米カリフォルニア州知事は,過激な反中絶派による暴力からリプロダクティブ・ヘルス・クリニック*1の患者や従業員を守る州法に署名した。2月にNoreen Evans議員によって提出…

つい最近,アメリカでPlan-Bと呼ばれる緊急避妊薬(EC,通称「モーニング・アフター・ピル」)が解禁されたばかりだが,イギリスの医学雑誌で同薬の解禁後も中絶率が上がっていることを示すデータが発表され,話題を呼んでいる。 データの出典は次のとおり:…