リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

人工妊娠中絶論争の現在 ―いわゆるTRAP法をめぐって―

米最高裁の中絶に関する判決をまとめた静岡大学の根本猛先生の紀要論文 2017年の静岡大学人文社会科学部・人文社会化研究科の紀要に「人工妊娠中絶論争の現在ーいわゆるTRAP法をめぐってーー」という論文があり、今回、アメリカの最高裁で違憲判決が下ったル…

Supreme Court Strikes Down Louisiana Abortion Restrictions

ルイジアナの中絶規制を最高裁が否定! アメリカってつくづく不思議な国だと思います。近隣の病院に「入院特権要件」*1を持っている中絶クリニックでなければ、中絶できない……という主張が、否定されました。不当な負担を課している……という判断です。そもそ…

米:中絶規制の緩い州ではコロナ禍で中絶薬のオンライン処方が増加

規制の厳しい州では中絶を受ける手段が皆無に More Patients Seek Abortion Pills Online During Pandemic, But Face Restrictions

ロウ裁判の原告の「転向」は金で買われたものだった!

Jane Roe’s Deathbed Confession: Anti-Abortion Conversion ‘All an Act’ Paid for by the Christian Right アメリカの最高裁で1973年に下された「ロウ判決」は、憲法で認められている女性のプライバシー権を理由に中絶を禁止している州法をすべて違憲にし…

映画Never Rarely Sometimes Always

中絶にまつわる映画 映画館に入れるようになるのはいつだろう? 早く観たいなぁ~!Never Rarely Sometimes Always review - profoundly moving abortion dramaFilmarks映画による紹介

テレメディシン(遠隔医療)で中絶薬を手に入れる

中絶は不可欠な医療 トランプ政権による反中絶政策とコロナウィルス感染爆発が重なって、中絶へのアクセスがますます狭まっているアメリカでtele-medicineまたはtele-health(遠隔医療)への期待が高まっています。3月26日付のMs.誌にTelemedicine Abortion:…

Planned Parenthood Is Expanding Telehealth to All 50 States Amid the Coronavirus Pandemic

TIME誌 2020年4月14日 家族計画協会が中絶薬のテレメディシンを全米50州に拡大することを報じた記事です。time.com

米:コロナ対策で医療費還元の対象拡大

生理用品の代金も対象に追加 ここ数年、「女性だけが必要とする生理用品に消費税をかけることは性差別である」という意識が欧米で広まりつつあり、「生理貧困」や「タンポン税」の問題として取り上げられるようになっています。コロナ禍に面して、ついにアメ…

Joint Statement on Abortion Access During the COVID-19 Outbreak

2020年3月18日アメリカの産婦人科関連団体(ACOG他) 感染爆発に備えて「中絶へのアクセス」について共同声明 「中絶は包括的な健康管理に欠かせないものである。数週間、場合によっては数日間遅れただけでも、リスクが増したり、中絶を受けられなくなったり…

米国の中絶率、過去最低に その理由は?

www.bbc.com

胎児の「心音」 聞こえたら中絶禁止 米ルイジアナで規制法成立

www.bbc.com

米最高裁、中絶法の違憲性めぐる判断を回避 インディアナ州

www.bbc.com

女が決める:オコナー最高裁判事とデュープロセスの選択権

中絶に関する自己決定権 by Peggy Cooper Davis and Carol Gilligan ギリガンの主張を深め、男女を典型化することなくgenderに言及する道を開く。 オコナー最高裁判事の思考をなぞる試みA woman decides: Justice O'Connor and due process rights of choice