リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

COVID-19: 様々な国の中絶事情

WORLDCRUNCHの5月13日の記事より 概要を訳してみます。 たとえ最良の状況下でさえ感情的にも政治的にも負荷がかかり待ったのきかない中絶は、パンデミック下でアクセスが難しくなっており、女性たちの権利を守るために緊急命令や規制緩和で対応する国々も出…

COVID-19下の各国の中絶

International Campaign for Women's Right to Safe Abortionより Feature: Russian abortion services等が載っているページです。テレメディシンで中絶薬を送付することが認められていないロシアですが、中絶は緊急医療であるとの判断で新型コロナ禍の今で…

昨日のニコニコ生放送「新型コロナ禍での妊娠・出産・避妊・中絶問題」について(アクション編)

昨日の番組で話題にあがった今後の行動の方向性 ・新型コロナウィルス禍の今こそ女性の避妊、中絶へのアクセス改善を求めていこう・中絶に関して女性自身が声を上げて行こう・アフターピルのオンライン処方が可能になったことを広く情報共有していこう・「エ…

昨日のニコニコ生放送「新型コロナ禍での妊娠・出産・避妊・中絶問題」について

スティグマより健康を 昨日のプログラムの最後に言ったこと3つ: 1. 中絶問題は性差別と性暴力の文脈で考えていくべき。 2. 中絶薬の導入で中絶観そのものが変わる。 3. 女性の健康と権利を保障しない国は亡びる。 そして時間がなくて十分に話せなかった…

Six good news in corona time

スウェーデンの中絶事情 福田和子さんから教えていただいた情報。原語はスウェーデン語だったので、Google翻訳で英語にしてみました。アルバニア、ドイツ、アイルランド、イギリス、スウェーデンでは、中絶薬を遠隔処方してもらえるようになっているそうです…

新型コロナウイルス感染症が女性の健康にもたらす深刻な影響

国際人口基金(UNFPA)が予測 2020年4月28日の国際人口基金日本事務所のプレスリリース(日本語版)によると: UNFPAの主な予測 ●ロックダウンが6か月間続き保健サービスに関する深刻な崩壊が起きた場合、114の低中所得国で4,700万人もの女性が近代的な避妊…

COVID-19と中絶に関する海外のニュース

コロナウィルス拡大に際してSRHRを守るために コロナウィルス拡大の今、イギリスでは世界に先駆けてテレメディシンによる自己中絶を解禁しました。 Revised Telemedicine for Medical Abortion During COVID-19Center for Reproductive Rightsの発行するニュ…

ミフェプリストン未認可の国

Gynuityの地図より この地図は、ミフェプリストンの認可年によって塗り分けられています。東南アジアで未認可な国々は、バングラデシュ、ブータン、ミャンマー、インドネシアなど、東アジアでは北朝鮮、韓国、日本が未認可です。Map of Mifepristone Approva…

中絶と避妊が不可欠な医療である理由

アムネスティ・インターナショナルの記事から 以下の記事から抜粋で訳します。 Why abortion and contraception are essential healthcare 世界では妊娠4件につき1件が中絶に終わるが、中絶を禁止する法のために危険な中絶に至り、命を失う人が年間22,000人…

COVID-19: A Gender Lens (新型コロナウィルス感染症:ジェンダーのレンズを通して)

Protecting sexual and reproductive health and rights, and promoting gender equality Publication Date: March 2020 Author: UNFPA国際連合人口基金(UNFPA)による新型コロナ・パンデミックが広まる現在の『リプロダクティブ・ヘルス&ライツの保護とジ…

2020年現在中絶薬ミフェプリストンは74か国で認可(11/25現在)

gynuityの中絶薬ミフェプリストンの認可国 List of Mifepristone Approvals - Gynuity Health Projects 2020年の最新版は開いたページの"English PDF: Biblio ref lst mife en"をクリックしてください。2020年にボリビアが加わって全76か国がミフェプリスト…

国際条約(北京宣言・女性差別撤廃条約)における中絶の位置づけと日本政府

リプロダクティブ・ヘルス&ライツに関する項目の抜粋 以下にまとめました。第4回世界女性会議 北京宣言ならびに行動綱領okumi.hatenablog.com 女子差別撤廃条約委員会による一般勧告okumi.hatenablog.com 女性差別撤廃条約委員会と日本政府のやりとり(H21…

‘Absurd’ rules obstruct abortion access in Italy during COVID-19

コロナ禍のイタリアでの中絶を阻む「バカげた」ルール www.opendemocracy.net

北アイルランドの中絶事情/アイルランドの中絶薬遠隔診療許可

中絶は女性の人権 昨年、中絶を脱犯罪化したアイルランド共和国と英連邦の北アイルランドで、画期的な判断が続いています。昨年、中絶禁止は人権侵害であるとして、中絶を脱犯罪化した北アイルランドで、来週、妊娠12週まではオンデマンドで(理由を問わずに…

中絶合法化法案提出へ アルゼンチン 大統領が表明 女性の人権尊重運動受け

しんぶん赤旗オンライン 2020年3月4日(水)付け カトリック教徒の多いアルゼンチンでも、中絶合法化に向けて動き出しました。こちらからどうぞ。日本の政治家、何やってる?

英、仏、スコットランドなどで生理用品の無料化進む

生理用品無料化は男女平等のため 各国の記事をまとめておきます。世界初、スコットランドが女子生徒に生理用品を無料で提供生理用品を女子学生に無料配布、イギリス 「月経の貧困」撲滅へ英政府、生理用品を女子生徒に無料配給 貧困対策フランスで生理用品の…

生理中の「隔離小屋」で女性死亡のネパール 偏見は先進国にも

女性だけが経験するから見逃されてきた生理のタブー forbesjapan.com

まず速報を3つ。 ワシントン・ポスト紙早版ヘッドライン(19日付) 【1面】より ★米最高裁、部分出産中絶の禁止は合憲と判断。ブッシュ大統領が任命した2人の判事は、議会は「まだ生まれていない命も含む生命の尊重」を実践しようとしていると述べ、多数…

JANJANでみつけたオーストラリアのニュースです。以下、JANJANの翻訳/サマリーからさらに抜粋。 カトリック教会の保健福祉機関「 センタケア 」に3400万米ドルを供与する政府の計画が、公平性とオーストラリア政治に対する宗教の高まる影響力に関して激…

SANKEI WEBがポーランド人の信仰心の弱まりと中絶増加について報道していました。以下、抜粋です。 −−省略−−大方の国民が日曜礼拝に行かなくなった欧州地域にあって、なお過半数が教会に足を向けるポーランドはずぬけて信仰心が厚い国といっていい。 だが、…

フレッシュアイニュースで見かけた共同通信社の記事です。 人工中絶を合法化へ ポルトガル、国民投票受け共同通信社13日09時42分 【ロンドン13日共同】ポルトガルのソクラテス首相は11日、与党社会党が過半数を占める議会で、妊娠10週までの人工中絶を…

讀賣新聞関西版のサイト(山田博之,2007年01月10日 読売新聞)にインドの女児殺しに関する宗教者スワミ・アグニベッシュ氏の発言があったので引用します。同記事によるスワミ・アグニベッシュ氏の紹介。 1939年、南インド地方生まれ。コルカタ大学で法…