リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

日本では団塊の世代が高年齢化することで,アンチエイジングのコスメが流行りだしたし,健康産業がにわかに盛んになってるけど,一昨日書いていたアメリカのジェンダー・ベイスト・メディスンのことなんかも,やっぱりベビー・ブーマーの高齢化が背後にあるんじゃないのかな。

ところで,ここ3年間ずっと体調が良くないけれど,とりわけこの半年は1週間と元気だったことがない。いっぱい薬をのみ,いっぱい栄養剤を使い,いっぱい検査も受けたけど,いつだって原因不明で「様子を見ましょう」と言われ,そのうちに別の症状が悪化してまた別の科を受診するしまつ。いろんな科を巡っていると,失礼ながら多くの医師が患者そのものではなく,患者の「パーツしか見ていない」ことを実感する。そこで自分で総合的に判断すると「ちょっと早いけど更年期かも……」と諦めざるをえなくなる。だって,入れ替わり立ち替わり表われてくる症状のどれもこれも,すべて「更年期」の名の下にずらりと並んでいる症状のいずれかに該当してしまうんだもの。逆に言えば,いかに多くの潜在的なビョーキ(?)が「更年期」の名の下に押し込められているか,というだけのことじゃないかと,わたしは疑っている。そういえば,日本にはgeriatrics(老人病学)やgerontology(老年学)といった専門ってまだないんだよね?

20代の頃もそうだった。突発的に繰り返す高熱,極端な低血圧症,消化器系統のトラブル,からだの各所の痛み(ときに激痛),偏頭痛,腱腕症候群……どれもこれも最初は対症療法をしてたけど,結局,精密検査をしても原因不明で,「自律神経失調症ですね」と言われて終わり。カウンセリングに回されたり,果てには民間療法に頼るしかなかったものだ。

病院に通うのも時間とお金と労力を取られるので,今は(それで間に合う時は)どうにかごまかしごまかしやっている。暇ができたら趣味に生き,スポーツクラブにでも通って心身の調整に努めたいものだ。あるいは人間ドックにでも入ろうかな? ともかく,まずは目の前の仕事に戻ろう。