かづきれいこさんって,日本人の肌の色に合わせた黄色いファウンデーションを作った美容家として多くの女性はご存じだと思いますが,彼女のステキな一面を次の記事で知ったので一部抜粋してご紹介します。
「リハビリメイク」で顔から心を解放する
フェイシャルセラピスト
かづきれいこさん(54歳)……略……
日本では、外観の悩みは大した問題ではないとされてきた。医療は生命の保護と身体機能の回復を優先し、見た目の問題は二の次にされがちだった。だが機能は回復しているのに、傷跡などが気になって、社会活動を送りにくくなっている人がたくさんいる。
「顔と心、そして体はつながっているんです。それも密接に」とかづきさんはいう。
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がんであごの一部と右目を摘出し、目の部分が皮膚でふさがった女性がいた。医者からあごの再建手術をすすめられたが、「どうでもいい」と断っていた。かづきさんは右目のあった部分にまぶたやまつげ、眉を描いた。薄い色眼鏡をかけると、軽く目を閉じているようにしか見えない。
それを見た女性は「手術を受けよう」と前向きになった。
「元気になり、生きる意欲がわいてくる顔を引き出すのが私たちの仕事なんです」
形成外科や皮膚科、歯科などの医療機関をはじめ、高齢者施設や少年院など、活動の場は今や数知れない。
顔から心を解放したい――その強い思いの源は、顔に深いコンプレックスを抱いてきた自身の生い立ちにあった。
……中略……
★本社とサロン 当初は東京・表参道だったが、「華やかすぎて、顔にトラブルのある人が通いにくい」と四谷に移転。百貨店の店舗も、華やかな1階ではなく、5階など落ち着いた階で開く。社員約90人。
★絵本 外観で善悪が決まる童話が多すぎるため、顔に傷あとのあるぬいぐるみが主役の「えがおってかわいいね」(PHP研究所)を執筆。
生きる勇気が湧いてくる話って,いいね。