リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

バスター・キートンを観て

今日、無声映画に「カツベン」を乗せて観るという映画鑑賞会があって(じつは、子どもの映画教室の一環で、大人は子の付き添いかスタッフでなければ鑑賞不能でした。うふ、ラッキー!)キートンの黄金時代1920年代の映画を観ました。

ロミオとジュリエットみたいに憎みあい殺しあう二つの家族を背景にした恋愛喜劇なんですが、当時の風物やヒロインの扱われ方などを見ていると、あんな時代にバースコントロール・クリニックを作ったマーガレット・サンガーが、いかに過激であったか……と思わずにいられませんでした。

とはいえ、レーニンは早くも1920年に、「産むか産まないかを決定する自由は、生存の基本問題を自ら決定する女性の権利」だと捉えて、妊娠初期10週以内については女性のオンディマンド(請求次第)の中絶を許可していたんですよね。

そこで「妊娠初期10週」という線が引かれたのは、胎児の形成(人間らしい容貌)によるものなのか、女性の体感(腹部膨張や胎動など)によるものなのかは知らないけれど。