リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

生命とは

昨日、福岡伸一さんの『生命とは何か?』を読み終わった。氏によれば、生物の本質は不可逆的な時間の流れにあり、その点が二度とやり直すことのできない一回性を有していない機械とは異なるという。

生物には時間がある。その内部には常に不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って折りたたまれ、一度、折りたたんだら二度と解くことのできないものとして生物はある。生命とはどのようなものかと問われれば、そう答えることができる。
(上掲 p.271)

時間がない、時間がない……というのが、ここ数年、すっかりわたしの口癖になってしまった。ビンボー暇無しだけど、その分、幾重にも折りたたまれて、がさがさとぶ厚いながらも充実した時間を生きてるという実感が、わたしの羅針盤かもしれない。