リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

性教育と水子供養

いや、上記2つが直接関連しているわけじゃないんです。ただ、わたしのこの日曜が、この2つに共に関わってしまい、久しぶりに、いろいろと脳細胞が活性化された……という意味で、充実した一日だったというだけなのです。

午前中、石川性教協で受けた高校生のSTDに関する模擬授業は、小4の娘をもつわたしとしては、公私ともに興味深く、親としての関与についても考えさせられるものでした。さらに午後は、携帯メールで若者の性の相談を受けていらっしゃる岡山の上村先生の講演と、水子供養に関する清水邦彦先生の講演(場所が別々で時間がぶつかっていた)を駆け回って、いろいろと思い出したり、考えさせられたりすることが多々あった一日だったのです。

総合的に振り返ると、わたしが関与していた子育て支援グループが7年ほど前に東京校外の某市で開催した「親向け性教育講座」と「親向けCAP講座」は間違っていなかったな……という感触をもちました。「性教育」が必要なのは10代の若者だけではないのです。今の小中学生、もしかしたら高校・大学生をもつ“親たち”が「性」に関する認識をきちっと持つことこそ、じつは次代の幸福のためにも大事ではないのかなぁ……と思わずにいられませんでした。

また、性の問題と「人権」が密接に関連しているということも、再確認する思いでした。

また……ここ数ヵ月間、某ボランティアで忙殺されていた自分のありようをも振り返り、Ph.D.を取得させて頂いた今、その分、しっかり社会に貢献せねばならない……ということをも、また再確認させられたのでした。(わたしが院生時代に学ばせて頂いた――税金を使って学ぶ機会と環境を与えて頂いた――ことは、当前ながら、「しっかり社会に還元」せねばなりません……。)

……なぁんて書いて、我ながらバカマジメだなぁ……と思うけど、自分の子どもをもつと、母や父の世代のツケが我が子に行くと思えば、それって「バカにできない」ことなんですよね。自分が前世代から受けたもの、そこから消化して、次世代に伝えるもの……それを「より良く」していきたいな……というのは、自分の願望であって、それが少しでもできたというのは、究極的には「自己満足」でしかないのかもしれないけれど、それでも、「ズルをした」「信念を殺した」生き方よりは、はるかにましだよなぁ……なんて思ってしまったりして。