リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

昨日付のSearchinaというページで、「【中国のアンケ】驚くべき人工中絶率 性生活調査に見る中国」という記事を見つけた。どうやらオンライン・アンケートの報告らしい。

中国、鳳凰網で「中国国民の性生活満足度アンケート」が実施されている。

  2009年9月28日現地時間9:30現在、投票数は1万1916票。

  「性生活に満足しているか?」「比較的満足」28.2%、「普通」29.4%、「とても満足」18.4%、「不満足」24.1%。満足、比較的満足の合計は46.6%に上る高い数字となった。

  「あなた又は相手が人工中絶をしたことがあるか」とのタイトルでは「ない」37.9%、「1度」25.3%、「2度」22.3%、「3度以上」14.5%と実に62.1%のネットユーザーが人工中絶の経験があるという結果となった。

  「避妊方法は?」というタイトルでは「コンドーム」44.3%、「その他」30.9%、「体外射精」17.3%、「ピル(即効性)」2.9%、「ピル(長期)」4.7%。

  寄せられたコメントには「興味深い。大衆を理解することこそ、社会と文明の進歩の象徴だ」、「こんなアンケート、昔は考えられなかった。中国は開かれた」などの意見が目立った。(編集担当:吉川智香)

ピル(即効性)とは、事後避妊ピルのことだろうか。中絶方法は何を使っているのか興味深いが、とりあえずこの日本語の記事には見あたらない。

ネットユーザーという特定の対象を母集団にしているとはいえ、一定の傾向を示しているとは言えるだろう。以前、中国人大学院生の子に聞いた限りでは、中国のネットユーザーは都市部の若者に集中しているらしいので、中絶未経験者も予備軍である可能性が高いと考えられる。またピルの使用率や不妊手術などが既婚者、特に生み終えたカップルのあいだでも一派的に低いどうかは、疑問の余地があるだろう。