リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

流産薬で浮気隠蔽?

浮気相手を薬で流産させようとした英医師に有罪判決」という記事が、10月19日付けでロイターのサイトにありました。

[ロンドン 19日 ロイター] 英ロンドンの中央刑事裁判所は19日、人工妊娠中絶を拒んだ浮気相手を流産させようとし、飲み物に薬を入れた44歳の医師に有罪判決を下した。

 既婚者で2人の子どもを持つエドワード・エリン被告は昨年2月、妊娠していた浮気相手のコーヒーとオレンジジュースに、流産を引き起こす薬を入れたという。女性は、被告から渡されたコーヒーのふたが一度開けられていたり、ジュースの瓶が開封されていたことなどで疑いを抱き、警察に届け出ていた。

 この女性は、その後健康な赤ちゃんを出産しており、警察や検察当局に感謝の意を示している。

 エリン被告の量刑は11月15日に言い渡されるが、裁判官は刑務所に入ることは「ほぼ間違いない」と述べている。

医師という立場を利用してのことだから、なおさら、ひどい話です。ただし気になるのは「流産を引き起こす薬」というのが何なのか。

名前の綴りをいろいろ試して検索してみたら……あった、あった。以下のタイトルのMirror.co.ukの記事です。

Cheating doctor Edward Erin 'slipped abortion pills in lover's coffee'

これによると、使ったabortion drugsは"diclofenac, misoprostol and methotrexate"……diclofenacは鎮痛剤なのかな? あとの二つは薬理的中絶に使われる薬ですね。

Mirrorの記事によれば、エリン被告がタブレットをすりつぶしている姿を見たと妻が証言しているらしい。「裏切られた!」と思って、夫に不利な証言をしたのかなぁ……これもまた哀れな話です。