The Hasting Centerのフォーラムで"$35,000 for One of My Eggs?"というタイトルのエッセーを見つけました。アメリカの有名大学の優秀な女子学生の卵子が5000〜35000ドルで売買されていることの問題を取り上げたものです。美味しいバイト? とんでもない、卵子提供には相当な負担が伴います。
American Society for Reproductive Medicine (ASRM)が、卵子提供に必要な時間を割り出し、精子提供との比較で〈適正な〉料金を示していることに対する著者Shara Yurkiewiczの批判はもっともだと思いました。
それ以上に、著者が示唆するとおり、「魅力的な」要素を持つ人間の配偶子が市場価値をもつという事実の裏に働いている差別意識や、「より優れた子」が欲しいという願望の根源を見つめ直す必要があると思います。