イギリスのマリー・ストープスが初のテレビコマーシャルを流すことになり、イギリスで大論争が起きています。
2010年5月20日付けのMail.online(Daily Mailのオンラインサイト)に掲載された記事(文 Sean Poulter)
を紹介します。タイトルは「中絶を売る初のテレビ広告-プロライフ団体は禁止を要求(First TV advert selling abortion - but pro-life groups demand a ban)」。
通常、中絶で利益を上げているクリニックがこの種の広告をうつことは許されませんが、マリー・ストープスは非営利団体であるため、法の穴をかいくぐれたとのこと。
マリー・ストープスの広告担当者は、「非難を浴びることなく助けを求めることは可能だと女性たちに伝える」のが今回の広告の目的。「英国の女性の3人に1人は生涯に1度は中絶を受けているのに、この話題は必ずしもオープンにも、誠実にも語られていない」と指摘しています。
なおイギリスでは産婦人科医が中絶を実施しており、中絶費用の8割は公的保険によってカヴァーされています。
テレブラフにも同様の記事(Britain's first abortion television advert in spite of ban)が5月20日付けで掲載されています。
事後日記で情報追加しておきます。
Marie Stopes International MVA Training Filmという動画を発見しました。医療者のトレーニングビデオです。なお,訓練用模型を使っており実物の女性の身体は出てきません。念のため。