リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

流産直後でも安全な妊娠が可能

流産や中絶のあとは子どもができにくい、できても流れやすい……といった俗説に釘をさす情報。「流産直後でも安全な妊娠が可能」だという調査結果が出て、注目を浴びています。原文はこちら

Women Can Safely Get Pregnant Right After Miscarriage, Study Shows
Expert says this suggests it's safe to 'try again' immediately afterwards
By Steven Reinberg
HealthDay Reporter

日本語訳は日経新聞社のこちらのサイトで読めます。さわりを紹介。

アメリカ健康情報サイト Health Day (ヘルスデージャパン)
米国発ニュースToday's News

(8/12)流産直後でも安全な妊娠が可能

 流産後6カ月以内の女性は、合併症が少なく最も安全に妊娠できる確率が高いと、英国スコットランドの研究グループが報告した。流産後のカップルが次の妊娠を試みるまでにどのくらいの期間を置くべきかについては、専門家の間でも議論となっている。世界保健機関(WHO)は6カ月以上の間隔を置くよう推奨しているが、今回の研究からWHOガイドライン改訂の必要も示されると、研究グループは述べている。

 「少なくともスコットランドの女性の場合では、合併症のない流産の後、妊娠を延期する正当な理由はないことがデータから示されている。今回の研究は、医療従事者が妊娠時期について助言する際に有用なものであり、確かなエビデンス(科学的根拠)に基づく選択を可能にするものである」と、研究を率いたアバディーンAberdeen大学のSohinee Bhattacharya博士は述べている。ただし、WHOのガイドライン開発途上国の女性にとっては適切である可能性があるという。この報告は、英国医師会誌「BMJ」オンライン版に8月5日掲載された。

「合併症のない流産後」というのがどういう意味なのか、「開発途上国の女性」が別扱いされているのは何故なのかなど、もう少し詳しく見ないとだめですね。

どこかの速報でいわゆるmiscarriageだけではなく人工流産も含むという情報を見た覚えもあるので、あとで探してみます。

BMJの上記関連記事のうち、(今だけ?)無料で提供されているものはこちらにあります。