リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

女性研究者研究活動支援事業のパブリック・コメント

現在、平成23年度の予算編成にあたって「元気な日本復活特別枠」要望に対するパブリックコメントが募集されていますが、その中に「女性研究者研究活動支援事業」という項目があります。

この事業の概要は、こちらにあります。

基本的に、欧米の先進国に比べて日本の女性研究者の比率が著しく低いことに鑑み、大学や公的研究機関を対象として、女性研究者が出産・子育て等と研究を両立するための環境整備を行う取り組みを支援することがその目的です。

具体的には、10大学等を対象に3年間、一機関あたり2600万円を支給して、女性研究者支援の活動を推進するコーディネーター、出産・子育て期間中の研究活動を支える研究・実験補助者等の雇用経費を支援するというものです。

上記の概要によれば、この政策は、今年6月18日に閣議決定した「新成長戦略〜「元気な日本」復活のシナリオ〜」で次のように説明されています。

誰もが安心して子どもを産み育てられる環境を実現することは、女性が働き続けることを可能にするのみならず、女性の能力を発揮する機会を飛躍的に増加させ……(中略)……育児休業の取得期間・方法の弾力化(育児期の短時間勤務の活用等)、育児休業取得先進企業への優遇策など0にyほり、出産・育児後の服飾・再就職の支援を充実させ、少なくとも、2017年には、出産・育児後に働くことを希望するすべての人が仕事に復帰することができるようにする。

リプロの観点からも、こうした取り組みが実施・継続されることは重要だと思います。一人でも多くの人がこうした政策に関心をもち、実施・継続を望んでいるという意思決定をすることが大事です。

誰でも意見を出せますが、匿名ではだめで、事前登録が必要であるなど、少々面倒なところもありますが、ぜひあなたの意見を政策に反映させてください。