愛大ハラスメント裁判について、他のブログでこの裁判について扱っているものをご紹介いたします。
フリーライターかこさんの関連記事3本
「パワハラ・アカハラ被害 精神医学の悪用 1」
「パワハラ・アカハラ被害 精神医学の悪用 2」
「パワハラ・アカハラ被害 精神医学の悪用 3」
かこさんの一連の記事は、ハラスメントの実態がリアルに迫ってきます。
次のとおり、sasaさんのmad mother bluesというブログにも、連絡の会発足を知らせる記事があります。
sasaさんが追及している「ポスドクの働き方に対する文科省の責任」問題も、とても重要ですね。
私も原告にお会いしましたが、上品で物静かながら内に強いものを秘めているのが感じられるステキな女性でした。もはや研究者に戻ることを諦めているそうで、決して自分の利益のためにこの裁判をしているわけではなく、むしろ「こんなことがまかり通ってはいけない」という正義感から立ち上がったようです。
日本で個人で裁判を行うことは、時間的にも、心理的にも、経済的にも甚大な負担があるのが実情です。特に組織を相手にする場合は苦労が何倍、何十倍にもなり、長期にわたる裁判をもちこたえるのは「大変」のひとことではとても言い尽くせないほどです。
原告の女性の問題は具体的で個別のものですが、権力をもつ人々/組織によって、「理不尽なこと、不当なことが看過され、握りつぶされて、被害者が切り捨てられる」可能性には、わたしたち自身が常にさらされています。(また、現在わたし個人も、全く別の局面で彼女と多くを共通する問題に突き当たっています。)
しかも、事が起きたのは、本来、知的な面でより良い社会作りをリードしていくべき大学という組織の中です。女性研究者を支援する事業を行っている大学の中でこうした問題がなかなか解決せず、結果的に女性研究者を潰していってしまっていることも大問題です。
個人的に、他の女性研究者がやはりハラスメントによって辞職し、研究の前線から退いていった事例も見ています。ハラスメントに対する大学の姿勢を問い直し、早期解決と女性研究者の退職防止のための体制が整備されることを期待したい。
そのためにも、本件の原告の勇気に敬意を表し、支援の輪が広がっていくことを強く願っています。
愛媛大学ハラスメント裁判の原告を応援する連絡の会のサイトも、ぜひ参照してみてください。