今日の本棚からの一冊は、たまたま目についたノーマン・E・ハイムズの『受胎調節の歴史』です。中古で買って、すでにカヴァーがなかったので表紙がどんなのだったかは分かりません。私が所有しているのは1958年発行の第2刷です。
受胎調節の歴史 (1957年) (世界性学全集〈第11 性問題研究会編〉)
- 作者: N.ハイムズ,古沢嘉夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1957
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原著は次のとおり。
Medical History of Contraception
- 作者: Norman E. Himes
- 出版社/メーカー: Schocken Books Inc.,U.S.
- 発売日: 1970/06
- メディア: ペーパーバック
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直訳すれば『避妊の医学史』ですね。
解説にこんなことが書いてあります。
今日「日本」において家族計画が重大関心事となっている時にぜひ一読しなければならない本である。
うわあ。
冒頭紹介。
人間が人口増加を抑えようとした努力は、遠いはっきりしない昔にさかのぼらなければならないので、本当の起源をあきらかにするのは不可能である。
ひらがな多用のこの訳し方、わりと好きです(が、自分ではあまりやらないかも)。
それはともかく・・・この本は「世界性学全集 全二十巻」の11巻目。この全集の1巻目はエリス『性の心理学的研究』、2巻目はフロイト『性と精神分析』なんだけど、あとは(たぶん)下世話な(読んではいないんですが、あやしげなタイトルの)本が続き、8巻目はロングセラーのヴァンデヴェルデ『完全なる結婚』。
そしていろいろあって、最終巻は、ウィーン性科学研究所編『性学事典』。
あらま、「性学」ですか・・・おそらくSexologyの訳なのでしょうけど、もはや使われなくなった、ずばり!の訳語ですね。