週刊文春のウェブで見つけました。「待機児童を救え! 問題提起キャンペーン(2)」というのも凄い。
ちょっと眉唾かなとも思いましたが,この記事に関しては,けっこう真面目に取り組んだのではないか(ライターさんの功績)と思います。
文猪熊 弘子 (ジャーナリスト)
2013.05.31 18:00
働かなければ子どもを育てられないのに、預かってくれる保育所がない。認可と認可外では施設に大きな差がある。我が子のため、理不尽なほど苛酷な「保活」に奔走し、悲鳴を上げる母親たち。これでは安心して出産など出来るわけがない。大反響のリポート第2弾!「保活」が不要になる日は来るか
「保育園に入れないので、3人目の子どもはおろしました」待機児童問題が深刻な都市部では、保育所の入園選考で有利になるように、自らの就労条件を変更したり、保育所の近くにわざわざ転居するなど、親が子どもを保育所に入れるための活動「保活」が当たり前のように行われている。
なかには、保育所に入りやすいよう「調整して出産している」という親や、泣く泣く出産を諦めるという選択をしている親も少なくない。冒頭のコメントは、一昨年、足立区で行われた保活に関する実態調査アンケートで、ある母親から実際に返ってきた回答のひとつなのである。
この調査を行ったのは斉藤真里子氏が代表を務める「保育所つくってネットワーク」だ。
外資系企業で働く斉藤氏自身、2010年に第一子を出産したが、保育園が見つからなかった。
「認可保育所には入れず、東京都認証保育所(都と区が補助して運営している認可外保育所)も年度半ばでは満員の状態でした。当時、区では認可保育園に入れない子どもが1000人を超えていましたが、それでも認可保育園を増やす計画がなかったのです」
区内では再開発により大規模マンションが増え、子育て世代が大量に流入してきていた。だが、そういったマンションの中に小規模な認証保育所は出来ても、子どもがのびのびと遊べる園庭を持つような認可保育園は建つ見込みがなかった。
「大事な育児休業の期間を保活につぎ込んで、母親たちはみな心をすり減らしていました。これでは安心して子どもを産めない」
そう感じた斉藤氏は自らが発起人となり、同じ立場の母親たちを募って、2011年の春、同ネットワークを立ち上げたのだ。
ネットワークではまず、区民が何を望んでいるかを調べようと、同年10月から12月にかけて、子育て世代の多いマンションを中心にアンケート調査を行った。回答した164人のうち、当時、就学前の子どもがいる世帯が137。うち認可保育園に入園申請を行ったことが「ある」のは73人(53.3%)。一方で、「ない」と答えた人は60人(43.8%)とほぼ半数にも上った。
「回答者の子どもで、就学前の児童の人数は合計155人。このうち認可保育園を利用しているのは、3分の1にも満たない32%でした。多くの人は『無理だと思った』という理由で、入園申請すらしていないのです。就学前の子どもが2人の世帯は、1人の世帯に比べて認可の利用率は2倍です。つまり、1人目で認可を利用できなかった世帯は2人目のときにも利用を諦めてしまっていると推察できます」
アンケートでは、悲壮な決意で保活に向かい、または絶望する母親の姿も垣間見える(最終ページ一覧参照)。
その一部を紹介しよう。
続きはこちらで。
私も東京で子どもを産み,幸い,良心的な未認可園が近くに見つかったから,どうにか仕事を継続できましたが,(特に都会における)待機児童の問題は・・・はっきり言って,少子化の根幹をなす巨大悪の一つだと思います。