本日付の朝日新聞デジタルに「私たち、40代出産 30歳で起業、力注いだ/体力落ちたが心に余裕」が載っています。冒頭は次の通り。
35歳以上で子どもを産む高齢出産が増えています。特に目を引くのは40代。今月、厚生労働省が発表した2012年の人口動態統計では、4万人を超えました。国の少子化対策や不妊治療助成の対象年齢を巡り、出産適齢期も話題になっています。40代で出産した人たちは、どんな経緯で、その時を迎えたのでしょうか。
仕事に夢中で,はたと気づいたら40代・・・とか,この人と思った出会いが遅かった・・・とか,3人目,4人目の出産で・・・といった例が示される。
そして,遅い妊娠・出産・育児をサポートする必要性に話は続く。
35歳以上で初めて出産した人がゆったりと産後の生活を送れるよう、ケアする立場の看護師や助産師ら向けの子育て支援ガイドライン作りが進んでいる。千葉大大学院の森恵美教授(看護学)らが発案したプロジェクトだ。
高齢出産の人は、30代前半までの人より、出産で体に負担がかかりやすいともいわれる。看護師らがどう接するのがいいか、出産を経験した約3500人の追跡調査を元に、ケアの方針をまとめる。今年10月ごろに発表予定だ。
こういう取り組み,いいですね〜。
「バースコーディネーター」として活動する大葉ナナコさん(47)は、35歳以上で出産を考えている人向けの講座を東京都内で定期的に開いている。高齢出産の現状などを説明し、「リスクが高いのでは」などと悩む人たちに助言する。「受講者は仕事を頑張ってきた、甘え下手の人が多い。周りに助けてと言えるようになろうと勧めている」
企業の支援も欠かせない。
女性管理職の情報交換と自己啓発に取り組む「日本女性エグゼクティブ協会」代表の中村紀子さんは、経営する保育・介護サービス「ポピンズ」(東京都)で今、不妊治療中の40代の女性管理職に補佐役の社員を付け、仕事をサポートしている。「優秀な人は会社の財産。良い仕事ができるよう、手を尽くしたい」
年齢が上がるにつれて、男女とも不妊の確率は高まるとされる。
「43歳で不妊治療の初診だと出産できるかどうか難しい」と医師から言われ、ショックだったというのは、東京都世田谷区の会社員(46)。3年前に不妊治療を始めた。「もっと早く治療を始めていれば」とも思う。今は経験を生かし、不妊体験者を支援するNPO「Fine」のスタッフとして、不妊治療中の人の相談に乗っている。
「卵子老化の真実」の著者で出産ジャーナリストの河合蘭さんは「高齢出産が増えているのは事実。子どもをほしいと思った時が遅くても認めて支援する社会になってほしい」と話す。
こんな本が出てたのですね。とりあえずご紹介。
- 作者: 河合蘭
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/03/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る