リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

「ピルは危険」か?

2014年1月6日の追記です。この日、〈「ピルは危険」という思い込みを助長する記事〉というタイトルで、以下の色文字部分を書きましたが、間違いがありました。タイトルを変え、末尾に修正情報を載せておきます。

今日の朝日新聞(大阪本社版)に「ピル副作用5年で11人死亡」との見出しが。血栓の重症例が述べ361件,死亡が11件というのだが,少なくとも50代の死亡例2件については,「避妊ピル」だとはまず考えにくい。

すべて「ピル」ということで括り,安全性の高い低用量ピルにまで危機感を煽るのはどうかと思う。

それ以前に,日本では「より安全性の高い超低用量ピル」がいまだに導入されていないという問題が無視されているように思う。(たしか,超低用量ピルは日本でも解禁されたのに,メーカーとのトラブルか何かで未だに国内で販売されていなかったのではないか。)

医療用ピル,避妊ピルについては,私はそれほど詳しいとは言えないので,専門家の意見を聞きたいところです。

読める人のために朝日デジタルのリンクを貼っておきます。
http://www.asahi.com/articles/TKY201312160510.html

facebookにもこのブログ記事を紹介していたところ、2014年1月4日に、ピルに詳しい方からfacebook上に次のようなコメントをいただきました。

朝日記事には「低用量ピル11品目」とありますので、
ヤーズ・ルナベルを含む低用量ピルと理解できます。
追記を拝見しましたが、中用量ピルを疑っているようですね。
50歳代の死亡例は、中用量ピルでもなくヤーズ・ルナベルでもなく、「避妊ピル」によるものです。
50歳代で「避妊ピル」は考えにくいと思うのは、
常識的な思考だと思います。
日本では常識を外れたピルの処方が横行しているのではないでしょうか。

どうやら低用量ピルによる血栓だったようです。となると、「安全性の高い低用量ピルにまで危機感を煽るのはどうかと思う。」は不適切なコメントですね。申し訳ありません。撤回します。

なお、「常識を外れたピル処方の横行」というのは、更年期障害に対するホルモン剤投与でしょうか。そうした場合には中用量ピルだと理解していたのですが、違うのかもしれませんね。

以下の追記は、最初に書いたままにしておきます。(2014.1.6修正)