安全な中絶器具へのアクセスが妨げられている

日本の手動吸引器はコスト高な使い捨てのみ

妊娠初期の中絶を安全に行える手動吸引器(MVA: munual vaccume aspirator)は、すでに日本でも認可され、一部で使われています。ところが、産科医の早乙女智子先生から「日本ではsingle-useしかない、海外ではmulti-useが普通なのに」と伺ってびっくりし、調べてみました。

厚生労働省の外郭団体「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」のサイトで調べたところ、認可が下りたのは2015年10月20日、Women's MVAシステムという商品で吸引用子宮カテーテルと説明されている。認証を取得したのはウィメンズヘルス・ジャパン株式会社です。

そこで同社のこの製品について調べたところ、パンフレットにはっきりと「器具の洗浄・再滅菌不要」と書いてあるではないですか! つまり、使い捨て。

早乙女先生がおっしゃる通り、海外では洗って再利用できるタイプが普通に使われています。だから私も、てっきりmulti-use/reusableが導入されたのだと思い込んでいました。

使い捨ての高いのしか売っていないために、手動吸引が広まらないなんてとんでもない! まさに、#なんでないの!

一方、WomanCare GlobalのサイトにIPASの手動吸引器(MVA)と電動吸引機(EVA)と搔爬(sharp curettage)を比較した表があるのでご紹介しておきます。どれほどMVAの方が安心で安全かが一目でわかります。ご覧の通り、MVAにはsingle useとreusableの両方にチェックがついており、どちらのタイプもあることが分かります。ちなみに海外では、クロスマーク(×)は「バツ」じゃなくて、「チェック」(日本人にとっての「〇」)を意味しています。

仕様とコストを比較している文献も見つけましたので、ご参考までに。