リプロな日記

日本のアボーション(中絶と流産)にまつわる諸問題を研究しています

バンコックに行ってきました

IWAC2019に参加して

IWACとは3年に1回タイのバンコックで開かれる安全でない中絶に関する国際会議の略で、4回目になる今年のテーマは"Universal access to safe abortion: We Trust Women"でした。第2回IWACに参加してから6年目になる今年、再び参加してきました。

一言でいうなら、日本はやはり中絶後進国であること、しかも発展途上国も含めて諸外国の国々にますます差をつけられてしまったことを改めて突き付けられて帰ってきました。

6年前に参加した第2回IWACの時にはまだまだ「安全な中絶」ができない国々があり、そうした国々から来た医療関係者などに売り込むために業者が「手動吸引機」を展示したりしていたものです。しかし、もはやそうした売り込みは消えました。多くの国々にすでに普及し終わった証拠です。

会議の内容も、6年前は「中絶薬で中期中絶の何週目まで可能か」といった議論が盛んに行われていたけど、もはや一定の範囲内での中絶薬の安全性は保証されているとの前提で、今回の会議のテーマの通り、薬や吸引器を使った「安全な中絶」をどうやってすべての女性たちに提供していくのかといった話題が非常に目立ちました。

今回、私は中絶薬もないし、搔爬が盛んに行われている日本の現状を報告したのですが、会場の人々がびっくりした顔で私の話を食い入るように聞いてくれ、降壇してからも幾人もの人々から、同情やお褒めの言葉や日本人医師への憤りや様々な支援の申し出まで頂いて帰ってきました。

詳しくはいずれ。