中絶あれこれ 中島さおり 2014.07.27
LOVE PIECE CLUBのサイトを眺めていたら、中島さおりさんによる次の文章に行き当たった。
5年前の文章で、中絶ピルの使える期間にはいまや大きな違いがあるけれど(フランスでどうかは知らないけれども)、それ以外は今も何も変わっていない(残念なことにと言うべきか……)。
それ以上に、次の指摘、重要だと思うのでシェアしておきます。
フランスでは中絶のことをIVG(Interruption volontaire de grossesse)言うが、これを忠実に訳すと「自由意志による妊娠中絶」になる。日本の「人工妊娠中絶」という表現と明らかに違うのは、「自由意志による」という部分だ。女性が自分の意志で自分の体のことを決めるという「自己決定権」が、この言葉のなかにすでに織り込まれているのである。テクニカルな面しか反映しない「人工妊娠中絶」にはそれがまったく存在しない。
10月20日に金沢で、憲法学者の稲葉実香先生を迎えて、性と健康を考える専門家の会避妊・中絶ケアプロジェクトの第四回ワークショップ「非犯罪化から権利へ――フランスの妊娠中絶法制」を開きます。リプロに関する女性の権利意識がとても高いフランスで、妊娠や中絶がどう考えられてきたのか、一緒に学びましょう!
詳しくはまた情報を更新するので、時々、チェックしてね!