リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

生理の悩み

我慢しなくていいんだよ! できるだけ快適なサービスを求めていこう

北原みのりさんの記事を読んで思ったことを。
生理で『諦める』のはおかしい

私は中学生の時に初経があったのだけど、体育を休むのが嫌で(当時は、「あいつ生理か?」みたいなからかいの目にさらされたものだ。今はどうなんだろう?)タンポンを使ってみようと決意した。最初は入れるのに苦労したけど、使い始めたらとても快適で便利、気持ちも解放された。なので、以前から機会があるたびに周囲の人に進めてきたのだけど、意外なほどタンポン使用者が少ないのにびっくりさせられる。

数年前、生理用品のコーナーを調べたら、タンポンの種類が激減していたことにびっくり! 私の若い頃の方が、かえってチョイスがあったものだ。日本の性教育は女性の生理についてきちんと教えていないためかもしれない。

月経は女性にとっては生涯のうち長期に渡って関わることで、金のあるなしに関わらず、誰にでもふりかかることだ。なので海外では「生理貧困」「タンポン税」として問題とされ、特に、お金がなくて生理用品を買えないために学校を休む少女がいることがイギリスの調査で判明してからは、生理用品を支給するのは男女平等のために不可欠だという意識が抱かれるようになってきた。

今ではイギリスやフランス、スコットランドなど、生理用品を無料配布する国も出ている。アメリカでもオバマ時代のアフォーダブル・ケア・アクト(ACA)で無料になる州もあるそうだ。トランプ政権がこれを覆そうとしているのは、男女平等に逆行する動きである。

月経がなかったら子どもも生まれないわけで、手厚いケアを行っていくことは女性たちが自分の性をポジティブに捉えることにつながって、少子化対策になるんじゃないかと思うのだけど……。