リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

パンデミックの力で長年懸案だった英中絶法改革が動いた

イギリスの英断の裏

Prospectに掲載された記事。
How the pandemic forced long-overdue abortion law reform
by Phoebe Arslanagic-Wakefield / April 22, 2020

今回のコロナ禍で、イギリスが非常に素早く中絶薬のオンライン診療、自宅送付、女性の自己服薬に踏み切ったのは、パンデミックの前にすでに国内の産婦人科医たちが「医学的メリットも、女性にとっての最良の利益もないのに、無意味に中絶へのアクセスを妨げていた」従来の中絶医療を変革しようとしていたためだと分かりました。

www.prospectmagazine.co.uk

今回の英断は、女性や少女の健康とウェルビーイングを改善するために英王立産婦人科医会が実施した徹底的な研究報告の賜物と言えるでしょう。その成果はBetter for womenという全84頁の報告書にまとめられています。

この報告書「女性のためによりよく」については、項を改めて紹介しましょう。