リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

COVID-19: A Gender Lens (新型コロナウィルス感染症:ジェンダーのレンズを通して)

Protecting sexual and reproductive health and rights, and promoting gender equality
Publication Date: March 2020
Author: UNFPA

国際連合人口基金UNFPA)による新型コロナ・パンデミックが広まる現在の『リプロダクティブ・ヘルス&ライツの保護とジェンダー平等の促進』に関する冊子。以下は、性と生殖に関する健康と権利の段落から抜粋。

性と生殖に関する健康と権利は、パンデミックの最中も高い関心を要する公共衛生上の重要課題である。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の大流行は、性と生殖の健康サービスの資源を感染症に対応するために転用されており、その結果、母子死亡率が増大し、避妊のニーズが満たされなくなり、安全でない中絶や性感染症への感染が増加している。

この冊子は、COVID-19の影響は男女で異なることを示し、こうした非常事態では従来以上に女性の発言力が弱まり、女性のニーズが満たされにくくなり、暴力被害が増し、性役割や周囲の期待のためにケアの担い手としての女性の負担が増すといったジェンダーのレンズで見た現状報告と、数々の提言をまとめたものです。

パンデミック中に女性のRHRを大切にできない国は、たとえパンデミックを生き延びても、ますます国力が低下いくばかりだろうと思いました。

COVID-19: A Gender Lens