COVID-19と女性の不可欠な医療――特に安全な中絶ケアについて
Q. なぜ、パンデミック下で安全な中絶ケアが大事なのか?
A. 中絶は「一刻を争う」ものだからです。
- 遅延が起こると、ほどなく中絶できないタイミングに来てしまいます。遅くなればなるほど、外科的処置も難しいものになります。
- 遅くなればなるほど、医療従事者の側のよけいなリスクも増します。
- 安全な中絶方法を行っている限り、女性の死亡率も合併症率もとても低いレベルです。分娩するよりはるかに低いのです!
- 妊娠週数が増すたびに、リスクは幾何級数的に増大します!
Q. 長短期の可逆的避妊法が1割減ると?
A. 48,558,000人の女性が避妊できなくなります! 15,401,000件の意図せぬ妊娠が生じます!
Q. 全中絶の1割が、安全な中絶から安全でない中絶になってしまうと?
A. 安全でない中絶が3,325,000件増えます! 周産期死亡に至る女性が1,000人増えます!
- 妊娠早期の薬による中絶(Early Medical Abortion=EMA)は、パンデミック下での安全戦略です。
- テレメディシンは、隔離している女性、地方在住者の女性にとって非常に有効な方法です。
- イギリスでは中絶薬へのアクセスが容易になり、「自宅中絶」が可能になりました。
- デジタル・メディア、教育の努力によって、情報とサービスにアクセスできるようになりました。
- 現実的な解決法:中絶の待機時間と遅延がなくなりました!
- 中絶薬(ミフェ・ミソ)はWHOの必須医薬品(エッセンシャル・ドラッグ)です!
- サービス提供者を増やし、女性たちの自分で処置できる範囲を広げています。
- イギリスでは妊娠初期の中絶薬のテレメディシンをここ何年間にもわたり提唱してきました。
- これはRCOG、NICE、FIGOが過去数年に渡って提唱してきたことです。
- イギリスはCOVID-19を機に中絶薬のテレメディシンを開始しました。
- 7週間に渡るロックダウンのあいだに、16,500人が妊娠早期の中絶にテレメディシンを使いました。これはこの間、国内で行われた中絶の71%に当たり、有害事象は2-4件と少なく、交通事故に遭うのと同程度の頻度でした。
- 素早く、見事な成功を収めることができました! COVID-19後も継続すべきです。
危機を無駄にしないこと、危機は変革をもたらすのだから!