リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

ノーテストMAは有効

パンデミック下で注目された方法は通常の状況下でも使える

これまでアメリカを始め薬による中絶(MA)を導入している国々では、服薬前に超音波診断や内診を行っていましたが、コロナ禍のために対面診療を避けるためもあって、対面診療を一切行わない「ノーテスト」プロトコルが注目を浴びています。

中絶を希望する女性は電話やテレビ会議システムを使って医師の診療を受け、薬を郵送または近くの診療所でピックアップすることで受け取り、自宅で服用し、その後電話、テレビ会議システム、メール等の手段によってフォローアップを受けるというもの。

もちろん、子宮外妊娠などこの方法で対応できないケースも出てきますが、しっかりとフォローアップすれば対面診療をした場合に比べてリスクが高まるわけではないとの判断。この方法を採用することで、より早期に中絶を受けられる人が増え、成功率も上がり、医療に対する負荷も経ると考えられています。

Commentary: No-test medication abortion: A sample protocol for increasing access during a pandemic and beyond

www.ncbi.nlm.nih.gov