リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

世界の合計特殊出生率 国別ランキング・推移

GLOBAL NOTEの2020年5月27日データ更新の結果


世界の合計特殊出生率 国際比較統計・ランキングです。
・各国の合計特殊出生率と国別順位を掲載しています。
・単位は人。
合計特殊出生率は女性1人が一生で出産する子供の平均数。
世界銀行の統計に台湾を追加している。
・ランキング表示では当年のデータが無い場合、過去のデータで補完表示している(注釈あり)


これによれば、日本の合計特殊出生率(total fertility rate、TFR)は1.42で202か国中183位。

先進国の中ではフランスのTFRが比較的高いことで知られており1.88で129位、スウェーデン1.76で135位、アイルランド1.75で140位、オーストラリア1.74で142位、デンマーク1.73で143位、米国1.73で146位、ニュージーランド1.71で148位、イギリス1.68で153位と続く。

フランスは1975年に中絶を合法化しており、公費負担で事実上、無料で中絶を受けられる国。中絶規制が緩い国の出生率が下がるわけではないことが分かる。

逆に、中絶を禁止している国を見ても、ニカラグア2.40で88位、ドミニカ2.35で89位、エルサルバドル2.04で113位、チリ1.65っで155位、マルタ1.23で196位とばらつきが大きい。

TFRの高さは中絶禁止とは別の要因が働いていると考えられる。