リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

男女共同参画計画におけるリプロの扱われ方

どんどん縮小していくリプロダクティブ・ヘルス

2000年 男女共同参画計画(第1次)(平成12年12月決定)
8 生涯を通じた女性の健康支援
(1)リプロダクティブ・ヘルス/ライツに関する意識の浸透
(2)生涯を通じた女性の健康の保持増進対策の推進

2005年 男女共同参画基本計画(第2次)(平成17年12月決定)
8.生涯を通じた女性の健康支援
(1)生涯を通じた女性の健康の保持増進

「意識の浸透」の項目が消え、(目標)の中にリプロダクティブ・ライツの説明と共に「(法に)反し中絶の自由を認めるものではない」と記す。

2010年 第3次男女共同参画基本計画(平成22年12月17日決定)
第10分野 生涯を通じた女性の健康支援

特に、女性は妊娠や出産をする可能性もあるなど、生涯を通じて男女は異なる健康上の問題に直面することに男女とも留意する必要があり、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康と権利)の視点が殊に重要である。
 こうした観点から、子どもを産む・産まないに関わらず、また、年齢に関わらず、全ての女性の生涯を通じた健康のための総合的な政策展開を推進するとともに、男女の性差に応じた健康を支援するための総合的な取組を推進する。

2015年 第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月25日決定)
第6分野 生涯を通じた女性の健康支援

特に、女性は妊娠・出産や女性特有の更年期疾患を経験する可能性があるなど、生涯を通じて男女が異なる健康上の問題に直面することに留意する必要があり、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康と権利)の視点が殊に重要である。