リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

日本の医療従事者の82%が女性

新型コロナウイルス ビデオ 「女性を中心に据えた対応を」(Women front and center)

標記のビデオにも出てくる通り、コロナ禍が始まって世界ではすぐに女性をケアせよという声が上がった。

その大きな理由は2つ。

1.医療従事者には女性が多い(約7割)
2.家庭の中で家族のケア役割を担っている女性は、ステイホームでストレスが溜まりやすい。

最もだと思いながら、実際のところ、日本の医療従事者に占める女性の割合はどれくらいだろうと考えていた。今日ふと思い出して計算してみた。使った統計値は次より、医師、保健師、看護師、准看護師の男女別の人数。

平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況

平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
平成 30 年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況

医師  男255,452人 女 71,758人
保健師 男 1,352人 女 51,603人
看護師 男 95,155人 女1,123,451人
准看  男 21,777人 女 282,702人
計   男 373,736人 女1,903,250人

上記4職種の男女合わせて1,903,250人で女性比率82.3%。

助産婦、歯科医、薬剤師を入れたらまた別の計算になるかと思うけど、とりあえずコロナ感染症患者とじかに接する可能性の高い職種と考えました。参考のために。

少なくともこの計算から行けば(直観的な「常識」においても)、世界で言われている「医療従事者の7割が女性」というのが日本で的外れとは言えそうにないし、家庭内で女性が家族(夫、両親、子、孫等々)の世話を引き受けているのは日本ではいい悪いは抜きにして「常識」です。

なのに、日本では「コロナ対策で女性を中心に据えよ」なんて議論は聞いたこともないし、それを訴える専門家もいない。

今からでも遅くない。声を大にして叫びたい! 女性をケアしないと医療も家庭も崩壊するよ!!

新型コロナウイルス ビデオ 「女性を中心に据えた対応を」(Women front and center) 日本語字幕制作:UN Women(国連女性機関)日本事務所 | 認定NPO法人 国連ウィメン日本協会 | 国連ウィメン日本協会は皆さまのご寄付をUN Womenに届け、UN Womenが世界に展開するプロジェクトを支援しています