リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

ICWRSA:昨夜の世界のアクティビストたちのウェビナー

世界は「SMA」に進んでいる D&Cをまだ使っている国なんて論外!!

SMAとはself managed abortion(自己管理中絶)

このウェビナーではインド、ケニア、コロンビア、オランダ、モルドバ、カナダといった中絶の状況が違う国々で、今、SMAがどうなっているのかが話し合われていた。MA(内科的中絶=薬を使った中絶)が存在しているのは前提の前提。中絶薬をどんな経路で供給しているか、政府の関与はあるのかないのか、中絶薬が使われるようになって中絶ケアはどのように変化したのか、脱医療化、脱犯罪化、脱スティグマ化がいかに進み、それをどう大衆化(デモクラタイズ)していくのか!!

カナダでは、中絶薬は完全に「ルーチンのプライマリケア」になったとか。「300カナダドル(26000円)では高すぎてすべての女性に行きわたらない」といった発言が、あまりにも日本の中絶事情と異なりすぎてめまいがする……。

明日のウェビナーもまた衝撃的な事実が待っているのだろうか。恐ろしいが、もうとことん日本のガラパゴスぶりを徹底的に痛感する(本当に痛い……)しかないのかもしれない。

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