リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

ポストコロナのフランスの中絶事情

政権交代でうつりゆく中絶政策

1988年に中絶薬を合法化しながら、長期間厳しい制約がかけられてきたフランスですが、最近になってようやく徐々に規制緩和されているようです。

2012年 フランス:国の社会保険に入っていれば中絶費用全額保険対応に
French state to reimburse abortions by 100%
フランソワ・オランド政権(社会党)の時の措置ですね。


2017年エマニュエル・マクロン政権(共和国前進党・現職)もプロチョイスを公言し、避妊、性教育等を通じて中絶を減らすという立場らしい。フランス史上最も若い大統領。
Emmanuel Macron’s policy on Abortion

コロナ禍後の対応としては、テレビ電話などでオンライン処方し、これまで妊娠7週まで可能だった自宅での中絶薬服用を妊娠9週までに延長することで女性の中絶薬へのアクセスを確保。従来は対面診療で妊娠7週までは薬を自宅持ち帰り可、9週までは医療施設で服用。中絶そのものは妊娠12週まで女性の請求次第(オンデマンド)だった。
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