リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

知人女性を無断堕胎 岡山の元外科医 初公判で認める

不同意堕胎事件

産経新聞 2021.1.6

 妊娠していた20代の知人女性に無断で堕胎手術を行い、けがをさせたとして、不同意堕胎致傷の罪に問われた岡山済生会総合病院の元外科医、藤田俊彦被告(34)は6日、岡山地裁(御山真理子裁判長)で開かれた初公判で「間違いない」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、被告と女性は肉体関係にあったと指摘。被告は当時、別に婚約者がおり、女性から妊娠を告げられ「堕ろす以外の選択肢はない」と言ったが中絶を拒否され、「1千万円を払うから堕ろしてくれ」と懇願したとした。

 その後、被告が「エコーで胎児の姿を見れば(自分の)気が変わる可能性がある」と説明し、女性を病院に呼び出したとしている。

 起訴状などによると昨年5月、当時妊娠2カ月だった女性に鎮静剤などを投与して意識を失わせた上で、同意を得ないまま胎児を堕胎させたなどとしている。

知人女性を無断堕胎 岡山の元外科医 初公判で認める - 産経ニュース

以下は山陽新聞デジタル

不同意堕胎 懲役5年を求刑 地裁公判 元医師は起訴内容認める
岡山地裁
 岡山済生会総合病院(岡山市北区国体町)で昨年5月、妊娠していた20代の知人女性に無断で堕胎手術を行い、けがをさせたとして不同意堕胎致傷罪に問われた同病院の元医師、藤田俊彦被告(34)は6日、岡山地裁(御山真理子裁判長)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。検察側は「医師の立場や知見を悪用した計画的な犯行」として懲役5年を求刑し、即日結審した。判決は2月24日。

 検察側は冒頭陳述などで、藤田被告は2018年8月ごろから女性と関係を持つようになったが、犯行当時は別に婚約者がいたと説明。女性から妊娠を告げられた後、何度も中絶を求めたが拒否されたため犯行を決意し、「エコーで胎児を確認すれば自分の気が変わるかもしれない」と告げて病院に呼び出したことを明らかにした。

 弁護側は「被害者との間で示談が成立している。被告はキャリアを全て失い、過酷な状況に置かれている」として執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状などによると、被告は昨年5月17日に女性に鎮痛薬や全身麻酔薬を投与して意識を失わせ、下腹部に無水エタノールを注射して胎児を死亡させた。女性は腹部に傷を負い、急性薬物中毒になったとしている。胎児は2人の子どもであることがDNA型鑑定で明らかになっている。

 被告は昨年8月に逮捕、起訴され、9月に同病院を懲戒解雇された。
(2021年01月07日 07時23分 更新)

不同意堕胎 懲役5年を求刑 地裁公判 元医師は起訴内容認める:山陽新聞デジタル|さんデジ