リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

選択的夫婦別姓

今さら反対って……どんだけ遅れてるの?

昨年末の「選択的夫婦別姓」を第5次男女共同参画基本計画から外させた自民党議員の言動にうんざりしているし、こんな反動を結果的に許してしまっている自分たち国民にも無力感を覚えてしまう……。

1996年の男女共同参画ビジョンの頃から、夫婦別姓は大事だと言われているのに、未だにこんなことさえ制度化できていない日本って、いったい何なのだろう? もう四半世紀も経っている。他の国々は、ずーーーーーーーっと先に行ってしまった。

この間、日本でどれだけ女性差別が減ったのかと振り返ると、愕然とする。DV法はできたけど、未だに大勢の女性がDVに苦しんでいるし、男女雇用均等法でセクハラ対策できるようになったけど、未だに大勢の女性がセクハラに悩まされている。刑法の強姦罪は強制性交罪に変わったけど、未だに抗拒不能やら心神喪失やらの要件があって訴えられないケースがいっぱいある……。

「選択的」なんだから、そうしたい人だけなんだから、別姓にしていったい何が悪いのかと思う。自由にさせればいい、解放すればいい、何も一つの型にはめる必要はない。ダイバーシティの時代でしょ? 多様性が重要なんだよね? だったら、それぞれ好きにさせて、いったい何が悪い!

最近つくづく思うのだけど、今は昭和だ。まだ昭和だ。というか、元号を使うこと自体が昭和の発想ではないか。

もうやめよう。世界並みになりたい。なってほしい。せめて私が生きているうちに……少しでも。