トルコのイスタンブール、アンカラ、イズミルで、3月8日と3月20日に再度、数千人の人々がエルドアン大統領に対し、女性に対する暴力の防止と対策を定めた初の拘束力のある条約である「イスタンブール条約」からの離脱を撤回するよう求めて、抗議活動を行いました。この条約は、2011年にイスタンブールで締結された欧州評議会の協定で、家庭内暴力の防止、起訴、排除、男女平等の促進を誓っています。欧州評議会に加盟している47カ国のうち、45カ国が署名していますが、ロシアとアゼルバイジャンは署名していません。批准しているのは34カ国のみです。
エルドアン大統領は、女性に対する暴力を非難しつつも、トルコの法律は十分に強力であるため、条約は必要ないと主張しています。トルコ政府は、暴力を振るうことで知られる個人にタグを付けたり、女性が警察に通報するためのスマートフォンアプリを作成し、何十万回もダウンロードされるなどの対策を講じています。
しかし、これによってどれだけの暴力が防げたか、あるいはどれだけの逮捕者が出て起訴に成功したかは、また別の話です。世界保健機関（WHO）のデータによると、トルコでは女性の38％が生涯のうちにパートナーから暴力を受けています。
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