よっぽど彼らにとって「不都合な真実」なのだろうか?
この3月末刊行の女性学会誌に掲載された私の論文「日本の中絶の安全性は確認されたのか?――日本産婦人科医会の医師らによる中絶実態調査報告の見直し」で批判した調査研究の報告書が、厚労省科研費データベースから忽然と姿を消しました。消えたのは以下の研究報告書で、その一部が中井章人、関口敦子による分担報告書です。
池田智明、岡村州博、中井章人、2014、「総括研究報告書:人工妊娠中絶の地域格差に関する研究」研究代表者池田智明『厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)人工妊娠中絶の地域格差に関する研究』1-6
中井章人、関口敦子、2014、「分担研究報告書:我が国の人工妊娠中絶の方法と合併症」研究代表者池田智明『厚生労働科学研究費補助金(厚生労働省成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業)人工妊娠中絶の地域格差に関する研究』7-81.
研究代表者の池田智明三重大学教授の以下の業績リストからもすべて消され、完全に隠蔽されました。
https://research-er.jp/researchers/view/118412
https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000080202894/
共同執筆者についても、同様にこの研究報告に関する情報がやはりすべて消されています。そこまでして、医会の利権を守りたいのかと、あきれ果ててしまいます。
かろうじて残っていた英語論文と学会発表のスクショを残しておきます。
[https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25497050/:title]
CiNii 論文 - P2-24-2 我が国の人工妊娠中絶術の方法・安全性の地域格差の検討(Group24 女性ヘルスケア(その他),一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第68回学術講演会)
CiNii 論文 - P2-46-2 我が国における妊娠初期の人工妊娠中絶の方法と安全性に関する検討(Group 87 LEP/OC,一般演題,公益社団法人日本産科婦人科学会第67回学術講演会)
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後日談。後になって、データベース更新のためだったと判明しました。
本当に消したのかと思った。それくらい、私が疑っているということなので、まあ残しておくことにしました。