リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

1994年ICPD(カイロ国際人口開発会議)の行動計画

中絶に関する妥協の末の文言

ICPD Program of Action(1994)

8.25 いかなる場合も、中絶を家族計画の方法として推進してはならない。すべての政府、関連する政府間組織および非政府組織は、女性の健康に対するコミットメントを強化し、公衆衛生上の主要な問題として危険な中絶の健康への影響に対処し、家族計画サービスの拡大と改善を通じて中絶への依存を減らすことが求められる。望まない妊娠の予防は常に最優先されなければならず、中絶の必要性をなくすためにあらゆる試みがなされなければならない。望まない妊娠をした女性は、信頼できる情報と思いやりのあるカウンセリングをすぐに受けることができるべきである。医療制度における中絶に関する措置や変更は、国内の立法プロセスに従って、国または地方レベルでのみ決定される。中絶が法律に違反していない場合には、そのような中絶は安全でなければならない。いかなる場合でも、女性は中絶から生じる合併症を管理するための質の高いサービスを受けられるべきである。中絶後のカウンセリング、教育、家族計画のサービスは速やかに提供されるべきであり、これはくり返し中絶を回避することにもつながる。