リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

閉塞感を破るために声を上げよう

もうじきオリンピック

国の経済指標としてGDP国内総生産)に対する債務残高(国の借金)の比率を見る方法がある。日本は借金大国だということは漠然と理解していたけど、財務省のデータによれば、2020年の時点でGDPの2.4倍、次点のイタリアでも1.3倍程度で、先進国の中で図抜けて高かった。https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/007.pdf


つまり未来にツケを回していることになるのだが、ご存じの通りの超少子化。子どもたちや孫たちの世代は、今の大人が享受してきたような便利で快適な環境や公共サービスを受けられなくなる可能性が大だということだ。これは政治的な過ちの結果だし、そんな政治家を選んできた国民の選択の結果でもある。


カナダでは49.5度を記録した熱波で何十人も死亡したという。地球温暖化による自然災害は、もはや予想不能な規模の被害を各地にもたらしている。元々地震の多い島国日本に、後々処分に困ると分かっていた原発をいくつも建て、フクシマの汚染水海洋放出を決めて、コロナ・オリパラも決行という暴挙ぶり。


「安心・安全」と唱えていればカミカゼが吹くとでも思っているのだろうか。決して反省されずエビデンスのない「やっている感」を演出するがための突飛な対策、何も説明しないままの我慢の要請、場当たり的で無計画的で無謀な方針決定、個人の政治生命を賭した一世一代のギャンブルに国民を巻き込むな。


欧米では未来に夢を描けなくなった人々の絶望死が今後10年間に増えるのではないかと懸念されている。日本は未だに昨年秋の10代の少女の自死増加の原因さえ明らかにされていない。不都合な真実は隠蔽されたまま、一番苦しめられるのは若い人々。全世界で若い女性が職に就けず生活困難に陥っている。


コロナ禍と今回のオリパラ騒ぎで見えたのは、最も弱い人々を徹底的に搾取しているごく一部の「貴族」たちが、べらぼうな日当を受け取り、超高級ホテルに宿泊するという事実だ。彼らとつるんで自らの利権を守るために巧みに立ち回り、傲慢に国民の「安心・安全」を奪う政治家たちにノーを突きつけよう。