リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

米国下院が数十年ぶりに中絶規制のない連邦歳出法案を可決

ハイド修正条項を否定

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米国下院は今週、国内外のほとんどの人工妊娠中絶に対する連邦政府の資金提供を禁止する条項を含まない一連の歳出法案を可決しましたが、これは数十年ぶりのことです。

賛否両論の上院では、中道派の民主党員と共和党員が中絶制限の撤廃に反対しているため、この法案の成立は難しいと思われますが、今回の下院の動きは、中絶へのアクセスをめぐる国家的な戦いの一里塚となるものです。

「今回の下院の動きは、妊娠・出産の自由という権利が、民主党の大多数に認められたことを意味しています。

上院ではまだ通らない見込みですが、半世紀ぶりにハイド修正条項が否定されたことは、とても重要な展開。見守っていきましょう。

2017年にはハイド修正条項を恒久的なものにする法案(H.R.7)が下院を通過しましたが、上院では予算委員会に送達されただけで採決されず、法案は流れました。
https://www.congress.gov/bill/115th-congress/house-bill/7/all-actions?overview=closed#tabs