リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

Global Gender Gap Report 2021ー INSIGHT REPORT MARCH 2021

グローバルジェンダーギャップ指数

毎年、年末になると話題になる数値。今年ももうすぐ結果が発表されるでしょうか。
衆議院の女性比が10.2から9.2に落ちたことは、今回のデータにはまだ反映されないのかな? いずれにしても世界比べると、とても「高い」とは言えない比率ですが。

以下は2021年の日本に関するコメントです。

日本はジェンダーギャップの65.6%を解消し、東アジア・太平洋地域では最下位の120位となりました。しかし、日本は今年、全体の格差をわずかに縮め、昨年の指数よりも2つ順位を上げました。日本の改善は主に政治的エンパワーメントサブインデックスによるもので、その差は1.3ポイント縮小しています。このような進歩にもかかわらず、女性の政治参加のレベルは依然として低いままです。これまでに政治的エンパワーメントの格差は6.1%しか解消されておらず、国会議員に占める女性の割合は9.9%、閣僚に占める女性の割合は10%にとどまっています。また、過去50年間に女性の国家元首が誕生したことはありません。日本は、「経済的参加と機会」の項目でもわずかに前進しましたが(0.5%ポイント)、これまでにギャップが解消されたのはわずか60.4%で、世界ランキングでは117位と、引き続き低い水準にあります。これは主に、上級職に占める女性の割合が低い(14.7%)ことに起因しています。また、女性の72%が労働力として働いている(84%のギャップが解消されている)にもかかわらず、パートタイムで働く女性の割合が男性の約2倍(50.8%対22.2%)になっています。さらに、日本の女性の平均収入は、日本の男性の平均収入よりも43.7%低い。一方で、日本は初等教育におけるジェンダーギャップを完全に解消し、中等教育におけるジェンダーギャップの95.3%、高等教育におけるジェンダーギャップの95.2%を解消しました。

調査開始した2006年と最近の数値の比較
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パーセンタイルで見ると、2006年43、2018年74、2020年80、2021年77で、15年前に比べて悪化しており、近年は停滞している様子が分かる。
(全体を100としてどこに位置付けられるか――0に近いほど良く100に近い程悪い)
https://www3.weforum.org/docs/WEF_GenderGap_Report_2006.pdf
https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2018.pdf
https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2020.pdf
https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2021.pdf