リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

イギリスは1967年に避妊と中絶がそれぞれ合法化された

UK ParliamentParliament and the 1960s National Health Service (Family Planning) Act 1967

National Health Service (Family Planning) Act 1967 - UK Parliament

1967年国民保健サービス(家族計画)法

 1967年に制定された家族計画法により、地域の保健当局がより多くの人々にアドバイスを提供できるようになったことで、NHSを通じて容易に避妊ができるようになった。それまでは、これらのサービスは、妊娠によって健康を害する女性に限られていた。エドウィンブルックス議員は、急速に増加する人口問題への対応を議会に求めるため、この法案を私人法案として下院に提出した。ブルックス議員は、低所得者層が経済的に余裕のない子供を産むことで、経済的に苦しくなるという社会問題を指摘した。
 同年、妊娠中絶法が制定され、妊婦や胎児に重大な健康上のリスクがある場合は、中絶を行うことができるようになった。これらの法律の成立は、社会の性に対する考え方の変化を反映しており、知識や会話を増やす必要があることを強調している。重要なのは、女性が初めて自分の生殖能力をコントロールできるようになったことである。

イギリス留学について説明している次のサイトによれば、健康保険付加料(IHS)を払えば留学生もNHSのサービスを受けられるという。

 現在、イギリスに6ヶ月以上滞在しビザの発給を受けている非ヨーロッパ国籍の留学生や、ワーキングホリデーの方は、滞在中の医療費を負担する事なくイギリスの医療制度NHSのサービスを使用する事ができますが、2015年より健康保険付加料(IHS :Immigration Health Surcharge)をビザ申請提出時に支払う事が義務付けられています。

日本の厚労省によるNHSの説明:
2011 ~ 2012 年海外情勢報告 欧州地域にみる厚生労働施策の概要と最近の動向(英国)