リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

WHO: Global Abortion Policies Databaseの謎

なぜこれが中絶に保険がきく証拠なのか?

このDBで変なデータを見つけてたのはWHO: Global Abortion Policies DatabaseのJapanに関する情報。
”20c. Insurance or other measures to offset end user costs (Source Document Number / Notes)”
75行(Japan)のJE(Insurance to offset end user costs)の列に次のURLがあります。
https://abortion-policies.srhr.org/documents/countries/09-Japan-Health-Insurance-and-Abortion.pdf#page=1

このURLの中身を見てください。びっくりですよ! 画像ファイルにして貼り付けてみます。

f:id:okumi:20211217175019p:plain
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/viewer.html?pdfurl=https%3A%2F%2Fabortion-policies.srhr.org%2Fdocuments%2Fcountries%2F09-Japan-Health-Insurance-and-Abortion.pdf%23page%3D1&clen=42424&chunk=true

なんでこれが「エンドユーザーのコストを相殺する」証拠文書になるのか?
あまりにも謎です。

今年4月にみつけて1か月間ほどWHOオフィサーとメールをやりとりして修正を依頼したのですが、最終的に確実な政府発行の証拠がないと修正できないと言われました。

その後、忙しくて放っておきましたが、7月には今度は配偶者同意要件についても間違ったデータが見つかり、結局、言葉が通じない国のデータは、政府が送ってくるものを鵜呑みにして貼り付けているらしいことが透けて見えてきました。

以来、この種のデータは英語圏のものはともかく、それ以外はまゆつばで見た方がいいかもしれないと思っています。