リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

日本婦人科学会雑誌 明治40年2巻抄録111(五九三)頁

流産後処理にキュレットを使った事例でしょう

流産残片除去に用いる「フィンゲルキューレー」
著者はエス、カウフマン (Centrabl. f. Gyn. 1908 No.12)
カタカナをひらがなに直し、読点を適当に入れて訳してみました。

流産残片除去に用いる「フィンゲルキューレー」
著者は流産の小残片を除去するにあたり次の器械を称揚せり
爪状にして下方に屈曲し鈍縁を有すこれを右示指にはめその末端は爪尖を超えることおよそ二蜜舞迷の所に遊離す中節及基節に相当して二輪あり是れ屈曲し易き狭き金属板を以て爪状部と連結せられこれを麻布製の帯を以て腕関節に固定せしめたり此機械たるや柔軟なる子宮壁に圧を加ふること少なく子宮穿孔の憂いなし

DeepLで英訳してみました。

The "Finger Curey" for removal of miscarriage remnants
The author describes the following instrument for removing small remnants of miscarriage
It has two rings corresponding to the middle and base nodes, which are connected to the nail-like part by a narrow metal plate that is easily bent, and is fixed to the wrist joint by a linen band. The machine does not exert pressure on the flexible uterine wall and there is no danger of perforation of the uterus.

これを再びDeepLで日本語にしてみました。

流産遺残を除去するための「フィンゲルキュレー」について
著者は、流産の小さな残骸を除去するための次のような器具を賞揚している。
中節と基節に相当する二つの輪があり、爪状の部分には曲がりやすい細い金属板が接続され、麻のバンドで手首の関節に固定されている。この機械は柔軟な子宮壁を圧迫しないので、子宮穿孔の心配はない。

Kaufman 1908 "finger curette"でGoogle Scholarを検索したら次が出てきた。
時間があったら眺めてみたい。

Trans Edinb Obstet Soc. 1908; 33: 188–220.
PMCID: PMC5409965
PMID: 29611976
Meeting VI.—May 13, 1908
Professor Stephenson, President, in the Chair
Rupture of the Uterus and Its Treatment Based on a Series of Fourteen Cases
J. M. Munro Kerr