リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶の心理的影響: 更新されたナラティブ・レビュー

Psychological Effects of Abortion. An Updated Narrative Review
Kornelia Zareba1, Valentina Lucia La Rosa2*, Michal Ciebiera3, Marta Makara-Studzińska4, Elena Commodari2
, Jacek Gierus1


このところ中絶規制が強まっているポーランドの2020年のレビューです。従来とはちょっと違う傾向がみられるように思います。


要約を仮訳します。

中絶後の女性が経験する心理的影響に関する研究結果は、結論が出ていません。いくつかの研究では、心理的合併症の有病率の増加は確認されていません。しかし、中絶の経験は、心的外傷後ストレス障害うつ病、対人関係の問題の発症につながる可能性があります。心理的影響に影響を与える主な要因には、中絶の理由、医療処置の種類、妊娠期間、中絶に対する女性の態度を形成する個人的、社会的、経済的、宗教的、文化的要因が含まれます。多くの場合、妊娠を中絶している女性は、その後に経験する心理的影響により、後で心理的サポートが必要になることに気づいていません。通常、最初の症状は、手術から4ヶ月から1年以内に現れます。T