リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

出産育児一時金の経緯

令和4年10月13日 第155回社会保障審議会医療保険部会 資料1-2

出産育児一時金の経緯

○ 「分娩」という保険事故に対する一時金である「分娩費(標準報酬月額の半額相当(最低保障額24万円))」と「育児手当金(2千円)」を廃止し、出産前後の諸費用の家計負担が軽減されるよう、出産育児一時金を創設。
○ 支給額の考え方:分娩介助料(国立病院の平均分娩料26.4万円(H5))、出産前後の健診費用(2.7万円)、育児に伴う初期費用等を総合的に勘案して、30万円に設定された。
○ 平成12年医療保険制度改革に際して、平成9年の国立病院の平均分娩料が30万円、健診費用が3.6万円であったが、引き上げた場合の保険財政への影響を勘案して、出産育児一時金は分娩料のみを補填するものと位置づけ、引き上げを行わなかった。


平 成 6 年 1 0 月 ~ 出 産 育 児 一 時 金 の 創 設( 支 給 額3 0 万 円)

平 成 1 2 年 医 療 保 険 制度 改革 3 0 万 円 を 据 え 置 き
○ 支給額の考え方:国立病院機構等における平均分娩料34.6万円(H17.3)


平 成 1 8 年 1 0 月 ~ 3 5 万 円 に 引 き 上 げ
○ 支給額に産科医療補償制度の掛金分3万円上乗せ


平 成 2 1 年 1 月 ~ 原 則 3 8 万 円 に 引 き 上 げ
○ 支給額の考え方:全施設の平均出産費用約39万円(H19.9)※差額ベッド代、特別食、産後の美容サービス等は対象外
出産育児一時金の直接支払制度を導入


平 成 2 1 年 1 0 月 ~ 原 則 4 2 万 円 に 引 き 上げ ( 平 成2 3 年 3月 ま で の暫 定 措 置 )


平 成 2 3 年 4 月 ~ 原 則 4 2 万 円 を 恒 久 化
産科医療補償制度の掛金を3万円から1.6万円に引き下げ
○ 支給額の考え方:公的病院の出産費用40.6万円(平成24年度)※「室料差額」「その他」(祝膳等)「産科医療補償制度の掛金」は除く


平 成 2 7 年 1 月 ~ 原 則 4 2 万 円 ( 本 人分 3 9 万 円 →4 0 . 4 万 円 に引 上 げ )


令 和 4 年 1 月 ~ 原 則 4 2 万 円 ( 本 人 分 4 0 . 4 万 円 →4 0 . 8 万 円 引 上 げ)
産科医療補償制度の掛金を1.6万円から1.2万円に引き下げ

上記より、42万円据え置きを撤回できないので、別の形で20万円を払うと言う話になったのでは。