リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

暖簾に腕押し

誰のための中絶薬なのか

今週の27日金曜日に「専門家部会」が開かれ、そこで経口中絶薬を「劇薬」扱いにするかどうかも判断される。

毎晩でもツイッタースペースを開いて、このことをより多くの人に知らせたいと思っていたのに、全く時間が取れなかった……。あわただしく過ごしているうちに、1月22日(ロー判決の日)も過ぎていたことに、NHK+で昨夜の番組を観て気が付いた。

そもそも「劇薬扱い」にするかどうかを議題に上げること自体、あまりにもおかしい。WHOの必須医薬品コアリストに入る薬は、だれでも手に入れられるようにすべき薬だし、実際、WHOも国際産婦人科連合も自宅で自分で飲める薬だと位置付けているのだ。

誰のための「劇薬扱い」の吟味なのか。服用する女性の為ではないだろう。「管理」したい人たちの都合であるのは見え見えであり、それを議題に上げた厚労省の見識も疑われる。何という国なのかと、もううんざりだけど、ここで諦めたら向こうの思うつぼ。辛抱強く、訴え続けるしかない。