リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

どうすれば中絶を解放できるか?

New internationalist, THE WORLD UNSPUN, 2024.6.17

How do we free abortion? | New Internationalist

contributor, Bethany Rielly(ベサニー・リエリー)
仮訳します。

 ベサニー・リエリーは、中絶を人々の手に取り戻し、それを維持するために、フェミニスト運動がどのように組織化されているかを学ぶ。

 バルセロナのラバル地区の奥まった狭い通りに、ファサードに目立たない楕円形の穴が開いた建物がある。木製のドアの上には、かすかに『Casa d'Infants Orfes(孤児院)』と書かれている。中世から19世紀まで、女性たちは生まれたばかりの赤ん坊をこの木製のハッチに入れ、回転させることで、匿名で安全に孤児院に送り届けることができた。この小さな窓は、隠し子を持つという社会的汚名と極度の貧困のために、多くの女性が真夜中に子供を捨てざるを得なかった時代を象徴している。今日アメリカでは、保守派が現代に匹敵する「ベビーボックス」を推進している。

 警察署や消防署に設置されている引き出し式の断熱材でできたこの箱は、絶望的な女性が訴追を恐れずに匿名で赤ん坊を手放すことを可能にする。最も極端な育児放棄のケースを防ぐために1990年代に導入されたこの「安全な避難所」法を、宗教右派は現在、中絶の代替案として拡大しようとしている。

 連邦最高裁が1973年のロー対ウェイド判決を破棄して中絶の憲法上の権利を取り除いてから2年の間に、41の州で厳しい制限が制定された。そのうち14州では中絶が全面的に禁止されている。

 この不穏な軌跡は、世界的な清算を呼び起こしている。中絶が何十年も合法であった国でさえ、中絶がいかに普遍的にアクセスしやすく、安全で、スティグマから自由であるか明らかにするために、世界的な中絶の権利の状況を調査することが求められている。例えば、医師が配偶者の同意の証明を求める日本や、2人の医師の許可が必要なイギリスである。世界保健機関(WHO)が「簡単で一般的な医療処置」と定義する中絶が、なぜこれほど多くのお役所仕事に包まれているのだろうか?

中絶のアクセスを阻んでいるものは何か?
続きは今度訳します。