石川県能登半島地震 復興支援ツアーに参加して
<><><>今朝、日の出とともに能登に出発し、「石川県能登半島地震 復興支援ガイドツアー」に参加して珠洲市内を巡り、日没までにどうにか帰り着きました。
震災からほぼ10か月経った今になっても、倒壊した住宅がそこここに手付かずになっており、海岸には3メートルの津波で打ち上げられたままの漁船がずらりと並んでいる。道路も、能登自動車道は無数の「迂回路」と呼ばれる「コ」の字型のくねくね道路になっている脇には、ぱっかりと口の開いた元本線が無残な姿をさらしており、市内でもがけ崩れ後に土砂をどけずにならしてアスファルトで固めたジェットコースターのような起伏があり、街中でいくつものマンホールが数十㎝から1mの高さに浮き上がり……などなど、まだまだ「復興」どころか「復旧」も全然できていないことを痛感させられました。
一方で、解体した家の木材や金属を載せた大型ダンプカーが、野球場が4個くらい入ってしまいそうなほどだだっ広い集積所に次々と出入りしているところも目撃。全国各地からいろんな人々が入り込むことで、「治安が悪化している」と他県から「応援」に来ている警察官の方々が言っていました。それでも、年内に全部片付く可能性は限りなくゼロのようです。
私は東日本大震災と、阪神淡路大震災の時に、いずれもほぼ一年後に訪れているのですが、両方とも私が行った頃までに破壊された建物等はすべて撤去されていました。それと比べると、現在の珠洲の状況は酷すぎます。