リプロな日記

日本のアボーション(中絶と流産)にまつわる諸問題を研究しています

「胎嚢」「胎芽」まで「胎児」と呼ばれる日本

この国では超早期の超音波検査画像が蔓延している 「Dr.はせじゅんの超音波診断-日本産婦人科医会」の連載を興味深く拝読しておりましたところ、7回目の「分娩予定日決定が肝」に、次のような記述が出てきました。 欧米では妊娠11-13が最初の超音波検査であ…

【韓国】人工妊娠中絶に関する憲法不合致決定

外国の立法 No.280-2(2019.8) 「国立国会図書館 調査及び立法考査局」の情報です。韓国の堕胎罪違憲判決と母子保健法に関する情報があります。https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11338358_po_02800212.pdf?contentNo=1

List of Mifepristone Approvals

ミフェプリストンを認可した国々のリスト Gynuityの最新版リスト(2019)List of Mifepristone Approvals - Gynuity Health Projectsこれによれば、すでに75か国で認可されているようです。

「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」と「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」RH&R と RH/R

「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」というのと「リプロダクティヴ・ヘルス&ライツ」というのは、大きく違うと、わたしは思います(著書にも書きましたが)。ヴとブはどっちでもいいのですが(趣味の問題)、「/」と「&」は、大きく違います。「/」は…

中絶再考その7 日本の女性たちはもっと怒っていい

LOVE PIECE CLUBの連載記事、「中絶再考その7 日本の女性たちはもっと怒っていい」が掲載されました。

世界経済フォーラム2020の男女格差指数

ジェンダーギャップ153か国中121位について、日本より下の国々がどういう顔触れか調べてみました。日本よりランキングが下の国々の過半数が中東のイスラム圏、3分の1がアフリカのサハラ砂漠以南の最貧国の国々、あとは南アジア3カ国(うち2カ国はムスリム)…

平成30年度 中絶件数、中絶率などの統計

令和元年10月31日に発表された平成30年度衛生行政報告例の概況 結果の概要 6 母体保護関係中絶総数は161,741件で、前年より2,880件減少、中絶率も1.7%減少だった。20代前半は中絶件数も中絶率も増加しているのが目を引く。参考 人口 10 万対比率及び人工妊…

プレジデント・ウーマン:大人にも伝わっていない避妊の知識

40代の多くが中絶、意図せぬ妊娠を避けるにはpresident.jp

【重要】元米FDA長官:ミフェプリストンに対する制約は見直すときが来た

アメリカでミフェプリストンが認可された時、国内のデータが蓄積されていないことを理由に厳しい制約をつけた元FDA長官が、この薬の安全性と効果が確認された現在、当時の制約を見直すべきである、とこの8月に発言していたのを今になって知りました。日本に…

韓国で堕胎罪に違憲判決が出るまで

リプロダクティブ・ジャスティス運動の言説と動向 20191214の日記に書いた論文からポイントをまとめておきます。 韓国の中絶の歴史 1953年 刑法(269条と270条)ですべての堕胎を禁止 1960s-2005年 人口抑制策時代 中絶容認 家族計画普及 出生率6.0(1960s)⇒…

The Role of Reproductive Justice Movements in Challenging South Korea’s Abortion Ban

韓国の堕胎罪撤廃に果たしたリプロジャスティスの運動 Health and Human Rights JournalのDecember 2019 vol. 21 number 2に次の記事があります。韓国の堕胎罪撤廃に至った経緯がかなり詳しく分かります。>> The Role of Reproductive Justice Movements in …

仙台放送:「家族に怒られる…」自宅のトイレで産み 胎児の遺体を放置 当時、未成年だった女に対する初公判〈宮城〉

こういう事件が起きるたびに、「相手の男はなにしてる!」と怒りがおさまらない! 女性だけを責めるのは絶対におかしいと思う。 自宅のトイレで胎児を産み落とし、遺体を放置したとして死体遺棄の罪に問われている当時、未成年だった女に対する初公判が仙台…

日本のMVAキットは2万円

現在、日本では流産に使うMVAキットは保険がきく。以下の表より、MVA使用の流産と未使用の流産の差額は2万円になるため、それがMVAキットの価格だと推察できる。日本産婦人科医会「産婦人科社会保険診療報酬点数早見表 平成30年4月」(医会、2018)http://ww…

未だに「かき出す中絶」が行われている日本の謎:英米では「消えた術式」がまだ主流に

当然ながら、医療には人を裁いたり、罰を与えたりする役割はない。どんな人に対しても、その人の身体的、精神的、社会的健康を守るために、世界標準の安全な医療が提供されるべきである。それは中絶に対しても変わるものではない。 遠見才希子さんの論考 「…

RCOGの中絶ガイドラインに見る医師たちの態度

残念ながら、日本で中絶医療を独占している指定医師たちは、WHOのガイドラインに従ってないばかりか、独自の手法を次代に伝授していくばかりで、エビデンスに基づいた中絶ケアの方法を打ち立てて来たわけではない。 海外では中絶に関する具体的な方法のガイ…

妊産婦死亡報告事業 2010年~2016年に集積した事例の解析結果

日本産婦人科医会のサイトにあった情報です。内容に2017年度の提言とあるのとURLから、おそらく2018年に発表されたデータと思われます。妊産婦死亡報告事業 2010年~2016年に集積した事例の解析結果

十代の妊娠中絶とハイリスク出産の関係?

厚生労働省の周産期医療に関する都道府県向け報告書です。何年のものかにわかに分からなかったけど、とりあえず忘備録として貼り付けておきます。十代の人工妊娠中絶率のところに次のコメントが見られます。 人工妊娠中絶を経験すると、その後の妊娠時にハイ…

すぺーすアライズ/ リプロダクティブ・ライツ、国際保健などの情報

妊産婦死亡と妊娠中絶に関するページを見つけたので貼り付けておきます。spaceallies.com

安全な中絶の提供に人生を賭けた3人の闘う医師たち

Dr. Hern, Dr. Grimes, Dr. Morgentalerについて忘備録 Dr. Warren Hernは1973年からBoulder Abortion Clinicで中絶ケアを提供してきた。数々の妨害、暴力にも関わらず信念を貫き、アメリカではもはや片手に収まるほど減ってしまった後期中絶までも手掛ける…

ルポ貧困女子 飯島裕子著

忘備録 婚活ブームに関して興味深いデータが集められているので、メモしておきます。 2010年1月 NHKスペシャル「無縁社会」放映、「行旅死亡人〔こうりょしぼうにん〕」等を取り上げている。(p.140) 2009の流行語「婚活」~最初に用いたのは社会学者山田昌…

強制不妊訴訟をめぐる主な争点

【図解・社会】強制不妊訴訟をめぐる主な争点(2019年5月):時事ドットコム 【図解・社会】強制不妊訴訟をめぐる主な争点(2019年5月)強制不妊訴訟をめぐる主な争点 旧優生保護法は違憲=国の賠償は認めず-強制不妊、初の司法判断・仙台地裁 ※記事などの…

Health Canada approves updates to Mifegymiso prescribing information: Ultrasound no longer mandatory

ヘルスカナダ 中絶薬の処方前の超音波診断を要件から外す(要約あり、本文は英文) ヘルスカナダとは、カナダの保健医療を束ねる行政機関です。これまで、中絶処方のためには超音波診断で妊娠週数を確定する必要がありましたが、この要件のために中絶が先送…

中絶薬でエンパワーされたカナダ女性の話(英文)

読み応えがあります。お薦めです。 www.vice.com

ドイツの中絶事情

日本同様、堕胎罪があるのにほぼ自由に中絶できるドイツに関する記事をまとめておきます。 Activists in Germany demand legalization of abortionwww.dw.comGerman Cabinet approves revised abortion lawwww.dw.com

中絶再考 その5

ラブピースクラブに「中絶再考 その5」が掲載されました。よろしければご覧ください。 www.lovepiececlub.com

日本産婦人科医会の「人工妊娠中絶の定義」

人工妊娠中絶の定義 母体保護法第2条第2項では、人工妊娠中絶を次のように規定している。 この法律で人工妊娠中絶とは、胎児が、母体外において、生命を保続することのできない時期に、人工的に、胎児及びその付属物を母体外に排出することをいう。なお、…

ロシアの中絶(1932年)

Wikipediaによれば、ロシアは1920年に中絶を合法化し、その後、1936-55年にかけては禁止したり許可したりをくり返したとされる。たまたま1932 年のロシアの中絶クリニックを視察した結果を報告している英語の文献を見つけた。妊娠3か月未満は女性の権利とし…

ICPD at 25 years: time to expand the agenda

ナイロビ会議:1994年カイロで開かれた国際人口会議(ICPD)25周年によせて The LancetのEditorialです。EDITORIAL| VOLUME 394, ISSUE 10210, P1685, NOVEMBER 09, 2019 ICPD at 25 years: time to expand the agenda The Lancet Published:November 09, 20…

堕胎罪検挙数の推移

年次別 罪種別 認知・検挙件数及び検挙人員 1998~2017年度の堕胎罪の認知検挙数の推移を警察庁の犯罪統計からまとめました。

10月20日のワークショップは延期!

10月20日に金沢で、憲法学者の稲葉実香先生にご登壇いただく予定だった「性と健康を考える専門家の会避妊・中絶ケアプロジェクト」と「ラブピースクラブ」共催の第四回ワークショップ「非犯罪化から権利へ――フランスの妊娠中絶法制」は、北陸新幹線不通のた…