リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

スペイン下院、中絶条件緩和の法案を可決

上記タイトルの記事を本日付CNN.co.jpで見つけました。マドリード(CNN)発で次のような内容です。

スペイン下院は17日、人工妊娠中絶の条件緩和へ向けた法案を可決した。法案成立には、さらに上院での採決が必要。国内保守層などからの強い反発を受け、16歳以上なら親の同意がなくても中絶を認めるとした部分は削除された。

下院の採決は、与党・社会労働党が左派小党の支持を得て、賛成184対反対158の賛成多数に持ち込んだ。

同国では85年に中絶が合法化されたが、強姦被害者の場合は妊娠12週以内、母子の健康に異常が見つかった場合は同22週以内と限定されている。法案は、14週までの中絶をほぼ無条件で許可する内容。当初はさらに、16歳以上であれば親の同意がなくても中絶が可能となっていたが、可決された修正案は、未成年者は特別な場合を除き、事前に親の同意を得る必要があると規定している。

保健当局によると、同国内の中絶件数は98年の約5万4000件から07年には11万2000件に急増した。サパテロ政権は法案について、避妊教育の徹底など「望まない妊娠」を防ぐための政策の一環と説明するが、カトリック教会や保守層は「中絶がさらに増えるだけだ」と反発。10月にはマドリードで、数万人規模の大規模な抗議デモを実施していた。

イタリアに引き続きスペインと、中絶規制の緩和が続いたわけですが、その裏にはやはり女性運動の活動があるんじゃないのかな。スペインの事情は詳しくないので、調べてみないと分かりませんが。